鶴の家
著:安房 直子 解説:安藤 美紀夫 装丁:菊地 信義 装画:南塚 直子
白い着物を着た見知らぬ人からもらった白い大皿に、つぎつぎと鶴の絵がふえていく「鶴の家」ほか、ファンタジックな童話6編収録。
発売日 | 2011/03/18 |
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価格 | 定価:1,540円(本体1,400円) |
ISBN-13 | 9784062835718 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 278ページ |
おかしな紳士とお人好しの家来のキテレツな武者修行の旅
「長い長い腕の怪物め、姫へのみやげに退治してやる。」かくて巨大な風車と、熱血騎士の一騎打ちが始まった!
冒険、正義、愛情、涙と笑い――世界の名作にドキドキ、ワクワク
スペインの片田舎ラ=マンチャのある男は、農村に住みながら農業にたずさわる、郷士という武士。しかし彼は、当時流行の騎士物語を読みすぎて、自分もむかしの騎士のようにいさましい冒険の旅をしてみたいと、近所に住むサンチョ=パンサというお百姓をそそのかして、武者修行に出かけていくが――本国のスペインだけではなく、四百年にもわたって世界じゅうの人たちのあいだで読みつがれてきたこの物語は、こうして始まります。自分は名馬と思いこんでいるやせ馬のロシナンテにまたがって、怪物退治のつもりで風車の列につっこんでいくおなじみの名場面など、珍妙な冒険はいつ果てるともなく続きます。
<目次より>
1.ドン=キホーテ旅に出る
2.宿屋の姫ぎみ
3.さいしょの冒険
4.騎士どの、馬から落ちる
5.サンチョ、家来になる
6.風車との戦い
7.さらわれた貴婦人をたすける
8.ロシナンテの災難
9.夜中の死体
10.フィエラブラースの妙薬
11.ほこりの中の軍勢
12.ドン=キホーテ、羊の群れにつっこむ
13.かなしい顔の騎士
14.マンブリーノのかぶとを手にいれる
(以下略)