「ええーっ!? ジョモルイって、あの!?」
さんまるは飛び上がるほどおどろきました。ジョモルイ。それは、時空をこえて現れ、大切な宝物をぬすんでいく、世界的に有名な大怪盗だったのです!
あたふたして空を見上げたさんまるの目に、あやしげな影がうつります。六本柱の上、風になびく黒いマント。その正体は──。
「じょ、ジョモルイ!?」
さんまるがさけぶと、黒マントの美青年──怪盗ジョモルイが、長い髪をなびかせてにやりと笑いました。
「青森の宝、ドグウちゃんはボクのものだ。今夜、お会いできるのを楽しみにしているよ!」
ジョモルイはそのまま、空のかなたにすぅっとすがたを消しました。犯行前に現れるなんて、なんて大胆不敵な大怪盗!
「わー! ドグウちゃんをぬすむなんて、絶対だめだよー!」
さんまるはパニックでじたばた。でも、ここで諦めるわけにはいきません。さんまるはやっとのことで六本柱によじのぼると、ありったけの声で叫びました。
「こまっくー! むーもん! いのるんーっ! たすけてー!」
さんまるの大声は風にのり、青森のあちこちに届きます。
たとえば、サバがおいしい港町のとある縄文遺跡に。「るん? さんまるの声がした気がするるん」
津軽半島の中、縄文時代の始まりを告げる遺跡に。「すごいことが起こりそうな予感がするモン♡」
そして、八甲田山のふもとにあるなぞ多きストーンサークルに。「……さんまる、一体どうしたの?」
3つのかげが、それぞれの場所から動き出します。
































