ご当地キャラが大さわぎ☆東北はっけんミステリー!【宮城編 第3回】

事件の真相は?「むすび丸のおむすび屋さん」もえぎ桃 (3/4) 1ページ目に戻る

作家:もえぎ 桃

便利でこわいSNS

ところで、なぜむすび丸は誘拐されたのでしょう? 実は、この誘拐事件は、むすび丸のSNSのせいで起きたのです。

むすび丸が書いた「海のルビー」とは、イクラのこと。キラキラ、ツヤツヤと赤く輝くイクラを、宝石のルビーに例えたのです。ところが、犯人たちはむすび丸のSNSを見て、本物のルビーだと思ってしまいました。

「むすび丸がルビーを持ってるぞ!」

「今度のお宝はこれだ!」

「ぐへへへ!」

しかも、翌日のSNSで「今からいってきま〜す!」と書いたものだから、「チャンスだ! 家から出てくるぞ!」と、待ちかまえて誘拐したのです。誘拐されたむすび丸は、縄でぐるぐる巻きにされ、山まで連れていかれました。

「さあ、ルビーを出せ!」

ところがむすび丸の荷物から出てきたのは、ルビーではなく、はらこ飯。

「海のルビーは、イクラのことだよ〜。これから大事な大会があるから、縄をほどいて!」

せっかく誘拐したのに、犯人たちはくやしくてたまりません。それに、イクラはツヤツヤ、鮭はふっくらとしていて、とてもおいしそう。

「そういえば、昼飯がまだだったな」

「ルビーの代わりに、これをいただくぜ!」

「どうせなら、眺めのいいところで食べよう!」

……というわけで、騎馬像の前で食べていたのです。

「みんなに応援してもらうつもりのSNSが、みんなに迷惑をかけることになっちゃった」

むすび丸は大反省。助けてくれた伊達武将隊、応援してくれた人たち、それからテレビ局の人たちに「ごめんなさい」とあやまりました。

(せっかく亘理町の人たちに教わったのに。はらこ飯おむすびを披露できなくて、残念だなあ……)

むすび丸はしょんぼり。はらこ飯はもうみんなに知ってもらえないのかな?
29 件