便利でこわいSNS
ところで、なぜむすび丸は誘拐されたのでしょう? 実は、この誘拐事件は、むすび丸のSNSのせいで起きたのです。
むすび丸が書いた「海のルビー」とは、イクラのこと。キラキラ、ツヤツヤと赤く輝くイクラを、宝石のルビーに例えたのです。ところが、犯人たちはむすび丸のSNSを見て、本物のルビーだと思ってしまいました。
「むすび丸がルビーを持ってるぞ!」
「今度のお宝はこれだ!」
「ぐへへへ!」
しかも、翌日のSNSで「今からいってきま〜す!」と書いたものだから、「チャンスだ! 家から出てくるぞ!」と、待ちかまえて誘拐したのです。誘拐されたむすび丸は、縄でぐるぐる巻きにされ、山まで連れていかれました。
「さあ、ルビーを出せ!」
ところがむすび丸の荷物から出てきたのは、ルビーではなく、はらこ飯。
「海のルビーは、イクラのことだよ〜。これから大事な大会があるから、縄をほどいて!」
せっかく誘拐したのに、犯人たちはくやしくてたまりません。それに、イクラはツヤツヤ、鮭はふっくらとしていて、とてもおいしそう。
「そういえば、昼飯がまだだったな」
「ルビーの代わりに、これをいただくぜ!」
「どうせなら、眺めのいいところで食べよう!」
……というわけで、騎馬像の前で食べていたのです。
「みんなに応援してもらうつもりのSNSが、みんなに迷惑をかけることになっちゃった」
むすび丸は大反省。助けてくれた伊達武将隊、応援してくれた人たち、それからテレビ局の人たちに「ごめんなさい」とあやまりました。
(せっかく亘理町の人たちに教わったのに。はらこ飯おむすびを披露できなくて、残念だなあ……)


































