
不登校だと勉強が遅れる? 専門家が語る「算数6年分を数ヵ月で習得できる」理由
特別公開『フリースクールという選択』おおたとしまさ著 4/4(全4回) (2/3) 1ページ目に戻る
2026.05.15
教育ジャーナリスト:おおたとしまさ
「七五三教育って知ってますか? 小学校で7割、中学校で5割、高校で3割しか身につかない日本の学校教育を揶揄(やゆ)する、昔からある表現です。
つまり、一般的な学校に行っていたって平均すれば、小学校は4.2年分、中学校は1.5年分、高校は1年分しか身についていないということです。
その代わりツクルスクール(市民立小中高一貫校「瀬戸ツクルスクール」)の高等部では、思い切り負荷をかけます。普通の高校の5倍速くらいで学んでもらいます。
15歳を超えて発達が安定してきてから本人がやる気になればそれは可能なんです」と瀬戸ツクルスクール代表の一尾茂疋(いちおしげひこ)さん。
私はこれまでたくさんの教育現場で「本人がやる気になれば勉強に関してはいくらでも追いつくことが可能」と語られるのを耳にしました。私は教育者ではありませんが、本当にそうなんだろうなと思っています。
サドベリー教育の創始者のダニエル・グリーンバーグ氏は、著書『世界一素敵な学校』(緑風出版、訳:大沼安史)で、「読み書きができないまま卒業する子どもは一人もいない」「小学校の算数は24時間で終わらせることができる」という主旨を述べています。
和光大学現代人間学部教授で心理学者の髙坂康雅さんも著書にこう書いています。
「多くの人が思い込んでいることとして三年間不登校で勉強していなかったら、取り戻すまでに三年かかるというものがあります。ですが、そんなことはありません。
中学三年生の子どもがこれまでの勉強をやり直すとしたら、はっきり言って、小学校六年間の学習は三ヵ月から半年で学べますし、中学校三年間の学習も一年程度で学べます。
実際には、学校で学ぶ期間よりもはるかに短い期間で同じ知識を身につけることができるのです」
本書の取材とはまったく別のところで知り合った高校3年生は「学校って何だろう?」という問いを抱いていると私に訴えます。彼女は自らの経験を私に語ってくれました。






























