④1月校合格 2月校全滅のダメージ
1月校を順調に3校とも合格したDさんのお子さん。1月校の第一志望校の通学時間は1時間10分かかりますが、「進学してもいい」と思える学校だったため、2月は午前・午後ともにすべてチャレンジ校に切り替えたといいます。
ところが、それが良くないスパイラルを生んでしまいました。なんと2月校は全て不合格という結果に。最大の分岐点は、2月1日午後と、2日の午後の安全校を、一気に両方ともチャレンジ校に切り替えたこと。もともとチャレンジだった1日と2日の午前校も含め、4連戦すべて不合格に。
「いくら1月に3連勝していて、十分に進学したい学校だったと思っていても、2月に連日不合格となると、後半も戦いに行く気力は湧いてきませんでした。完全に親の失策です」
その後、後半いくつか受けたもののダメージを引きずっていたため、安全校でさえも落としてしまいました。
「2月校の前半で1校でも早めに合格を取るべき。塾の先生がそう言っていた理由が、今ならよくわかります。本番の数日は精神的な負荷が凄まじいので、それを甘く見てはいけないと思いました」
合格は、何よりの心の支え。中学受験の戦略とは、偏差値の並べ替えだけではないのだと痛感します。
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受験を終えたどのご家庭にも、きっとこのような胸の痛くなるようなエピソードがあることでしょう。けれど、受験を終えて少し経った皆さんは、きっと少しずつ前を向いていると思います。各ご家庭とも、取材のときは「こうすればよかった」という言葉こそありましたが、同時にやり切ったという表情も確かに浮かんでいました。
中学受験の最後に残るのは、「ここまで子どもが、そして親子で一緒に頑張った」という大事な事実。そしてなにより中学受験は通過点であり、進んだ先で子どもたちはまた新しい物語を紡いでいきます。
しかし、本当に中受伴走は疲れたことと思います。2026年組の皆さん、本当にお疲れさまでした!
取材・文/佐野倫子
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佐野 倫子
東京生まれ、早稲田大学卒。2025年4月から東京大学大学院情報学環教育部在学中。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57
東京生まれ、早稲田大学卒。2025年4月から東京大学大学院情報学環教育部在学中。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57