子育てのイライラに効く「アンガーマネジメント」 3大ルールと6大テクニックを専門家が解説

子育てのイライラに役立つ「アンガーマネジメント」 #1 (2/4) 1ページ目に戻る

子育てに役立つアンガーマネジメント

「私はもともと、超がつくほどの短気で、子どもによく怒っていました。また、保育士をしていたこともあり、だからこそ『この月齢なら、これくらいのことはできるはずなのに、なんでできないの!』と、つい思ってしまって……。

怒ってばかりの私に対し、長男は次第に私の顔色をうかがうようになり、次男はかんしゃくを起こすように。そして私はますますイライラしてしまう──そんな“負のループ”にはまっていました。

そんなとき、友人にすすめられて出合ったのがアンガーマネジメントでした。衝撃だったのが、『人を傷つけない・自分を傷つけない・物を壊さない』という3つのルールを守れば、怒ってもいいということ。怒りっぽい自分を否定されたわけではないと感じ、心が少し軽くなりました」(野村先生)

アンガーマネジメントは、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングです。自分の気持ちや要望を相手に伝えるとき、“怒り”という強い感情を乗せてしまうと、反発や摩擦を生んでしまうことがあります。

子どもを上手に𠮟るために大事なのは、まず親自身が怒りの感情をコントロールすることだと野村先生は話します。

「アンガーマネジメントには、いくつかのテクニックがありますが、その中でも実践しやすいものを紹介しましょう」(野村先生)

イライラを落ち着かせるテクニック

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