
ちゃんみな『No No Girls』に教わる理想の母親「最強のババア」になるためのヒント[精神科医が監修]
ちゃんみな・ノノガに学ぶ「子育て」第3回(全3回)~母の背中編~ (2/3) 1ページ目に戻る
2026.03.21
「自分の人生を生きる大人」は子どもの目にどう映るのか
オーディション番組『No No Girls』(ノーノーガールズ、以下ノノガ)で印象的だったのが、プロデューサーである、ちゃんみなの挑戦者に対する「むき出しの姿勢」です。高い場所から正解を教える「完璧な指導者」の仮面をかぶろうとはしませんでした。
選考の局面で「誰かを選ぶのが本当につらい」と、ちゃんみな自らが涙を流し、「私もずっとコンプレックスと闘ってきたし、今も簡単じゃない」と、現在進行形の葛藤をさらけ出します。
精神科医の亀山有香先生は、この姿勢こそが相手の心をひらく鍵だと分析します。
「親はつい『正しい答え』を教えなければと身構えますが、大切なのは正解よりも誠実さ、そして『透明性(transparet)』です。
自己開示というと、隠していた本音を打ち明けたり、過去の武勇伝を語ったりすることだと勘違いされがちですが、本当に価値があるのは『今、ここ』での自分の揺らぎを率直に伝えることです。
『お母さんも今、これを言うべきか迷っているんだけど』『こんなことを言ったら嫌われるかもしれないけれど、やっぱり心配なんだ』。そんなふうに、なぜ今その言葉を発したのかという『心のプロセス』を透明にして差し出す。
完璧な親という仮面を外し、未完成なまま誠実に『今の自分』をさらけ出す姿こそが、子どもにとっての救いになります」
ちゃんみなが掲げた理想の背中「最強のババア」
ちゃんみなは、自身の理想の大人像を語る際、「最強のババアになりたい」というフレーズをよく使います。そこには、若さや外見といった期限付きの価値観に縛られるのではなく、年齢や経験を重ねるごとに、何者にも屈しない強さを手に入れたいという願いが浮かび上がります。
彼女にとっての「ババア」とは、酸いも甘いも嚙み分け、世間の理不尽な「No」を笑い飛ばせる存在。そして、愛する子どもたち(候補者たち)不当な評価にさらされたとき、真っ先に前に出て「この子たちの何がダメなの?」と一蹴できる、圧倒的な包容力を持った「盾」になることも指しています。
「社会には不当な物差しがあふれています。私自身も母親ですが、もしも将来、娘や息子が理不尽な状況に陥ったとしても、『あんたぐらい守ってあげるから、さっさと見切りをつけて帰ってきなさい』と言える強さを持っていたい。
そうやって理不尽に立ち向かう親の姿を見て、子どもは自分自身の価値観を育てる勇気を育めるのではないかと思うのです」
「最強のババア」をめざす。この一見すると突飛に思えるメッセージに今、多くの大人たちが静かに、共鳴し始めているといいます。
「実は先日、SNSで『これからは最強のババア力を高めよう!』と発信してみたんです。そうしたら、予想をはるかに超える反響があって驚きました。
『私も若い世代のために立ち上がりたい』『自分が子育てで苦労したからこそ、今度は若いお母さんたちを守りたい』。そんな熱いコメントをたくさんもらいました。
普段は口にしていないだけで、みんな心の中にその力を秘めているんですよね。電車で具合が悪そうな人にハンカチを貸したり、『お水飲む?』と声をかけたり。
そんな、誰かのために境界線を越えて一歩踏み込める『おせっかいな優しさ』。それこそが、ちゃんみなさんの言うババアの強さであり、私たちが今、地域の中で取り戻すべき力なんだと確信しました」
































