「友だち親子」はヤバい関係? 【令和の最新子育て】教育評論家が迷信・ウソ・作り話・集団的カン違いをバッサリ!

子育てにまつわる「これ本当?」がわかる 令和の最新子育てメソッド #1

教育評論家:親野 智可等

まだやってるの? 鬼やお化けを使ったしつけ

親御さんの中には、「ご飯を食べないと鬼が来るよ」「寝ないとお化けが出るよ」といわれて育った方もいるでしょう。あるいは、地獄を描いた絵本を使ってしつけをされた方もいるかもしれません。

しかし、我が子の子育てにまで、恐怖を使ったしつけはやめるべきだと親野先生はキッパリといいます。

「最近では、『鬼からの電話』アプリを使ったら、子どもがいうことを聞くようになったという話を聞くことがありますが、恐怖を元にしつけたり、相手をコントロールしたりする前時代的な方法はやめるべきです。

子どもを恐怖で抑え込む方法はある意味、即効的な効果はありますが、これは心理的な暴力にほかなりません。

子どもは大人が思っている以上に真剣に怖がっていますし、鬼やお化けでのしつけを続けていると、トラウマをつくる原因にもなります。

また、恐怖心が強い子どもは、やがて攻撃的になります。恐怖で相手を支配しようと思うようになるからです。

きょうだいや友だち間だけでなく、大人になってからの人間関係でも同じような態度で関係を築こうとするので、パワハラと受け取られる可能性があるでしょう。

さらに、脳科学の研究でも、恐怖を感じる子は脳が萎縮することがわかっています。ですから、しつけを鬼やお化けで簡単に済ませてはいけません」(親野先生)

昔の子育て法に決別を! しつけは手間がかかっても正道が一番

「親が子どもに伝えたい本当の道徳心や倫理観といったことは、愛情を元にして育ちます。

食事中に食べ遊びをやめなかったり、時間どおりに行動ができなかったりしても、恐怖心を使ってコントロールするのではなく、忍耐強く何度も教えてあげてください。

私は、子ども時代は親の愛情を毎日実感して、大きな安心の中で過ごすことがなによりも大切だと思っています。

その中で子どもが自分自身を正していけるように、親御さんは我が子を導いてあげてください」(親野先生)

親野先生直伝 令和の最新子育てメソッド

鬼やお化けを使ったしつけは、心理的な暴力。
子どもは真剣に怖がっています。
愛情を元に何度も教えて、子どもを導きましょう。

独裁的な親子関係では、子どもの精神的な成長はマイナスに!?
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