「どうせ最後は嫌われる」娘が初めて明かした本音
夏休みのある夜。久しぶりに娘と夜更かしをしながら、ふたりでゆっくり話す時間がありました。そのとき私は初めて、娘が友だちとうまくいかなかった背景に、どんな苦しさがあったのかを知ることになったのです。
娘は、小学1年生で初めて仲間外れにされたあの日から「また嫌われるかもしれない」という恐怖を強く抱えるようになってしまったと話してくれました。
娘は、目の前の友だちそのものが怖かったわけではありませんでした。以前の友人関係で傷ついた経験から、「また同じことが起きるかもしれない」と不安になっていたのです。
「今は仲良くしてくれていても、急に嫌われるかもしれない」
「私のいないところで、悪口を言われているかもしれない」
「どうせ最後は、みんな離れていく」
そんな思いが頭から離れなくなり、友だちに「大丈夫だよ」と言われても本当なのか信じきれず、メッセージの文面を何度も読み返したり、相手の返事が少し遅いだけで「嫌われたのかもしれない」と不安になったりしていたそうです。学校で誰かが笑っているのを見ると、自分のことを笑われているのではないかと感じることもありました。
傷つきたくないから、必死に相手の気持ちを確かめる。でもその行動が、かえって友だちとの距離をぎこちなくしてしまう。娘は、そんな悪循環のなかで苦しんでいたのだと思います。
娘の話を聞いて、私は愕然としました。クラス替えをすれば、中学校に上がれば、きっと新しい人間関係を築ける。そう思っていたのは、私だけだったのかもしれません。
娘の中では、最初に傷ついた経験が、まだ終わっていなかったのです。
文/構成・橘サチ
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