【10歳の壁】『整形したい』と言い出した子どもに親は何を伝えるべき?ルッキズム時代の想定問答

『つまり、それがルッキズム ~23の事例と解説~』著者インタビュー (4/4) 1ページ目に戻る

ライター:小川 聖子

深刻にならず、「なんでそう思ったの?」から始める

──もし我が子が極端なダイエットに走りそうになったり、「私ブスだから」と塞ぎ込んだりしたとき、親は具体的にどうやって対話を始めればいいでしょうか。

前川:もし子どもが「痩せたい」と言ったら、まずはその背景を聞いてあげてほしいです。例えば「体育の授業で体が重くてついていけない」「部活でもっと良いタイムを出すために絞りたい」という理由なら、「じゃあ一緒に夜のお菓子やアイスは控えようか」と伴走してあげるのは素敵なことですよね。

でも、背景に友人関係の悩みや、歪んだ容姿へのコンプレックスが隠れているなら、アプローチは変わってきます。

ウィルソン:「痩せたい」「私なんて」という言葉の裏には、必ず何かしらの背景があります。そのときに親として絶対に気をつけたいのは、「深刻になりすぎないこと」。子どもを心配するあまり、「えっ、どうしたの!? 何があったの!?」とシリアスに詰め寄ると、子どもは防衛本能で逃げてしまいます。

「もういい」と心を閉ざし、次からは親に隠れてこっそり絶食する、なんてことになりかねません。だからこそ、まずは気軽なトーンで「へえ、なんでそう思ったの?」と、雑談の延長のように聞いてあげる。

全部を否定も肯定もせず、「ちょっと教えて」くらいのフラットな姿勢でいることで、子どもは背景にある本音をポロッと言いやすくなります。

絵本を読んでいるときなどに、「ママはこの子がかわいいと思うけど、あなたはどの子が好き?」「みんな好みはいろいろあって面白いね」といった会話を小さいうちからしておくのも良いかもしれません。

小さな子は「一番」を決めたがることがありますが、「かわいい」の正解は一つではないと体感している子は、社会に出て周りと違う壁にぶつかったときも、自分を保つ強さを持てるのではないかと思います。

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つまり、それがルッキズム ~23の事例と解説~

つまり、それがルッキズム ~23の事例と解説~

前川裕奈(著) ウィルソン麻菜(著)

発売日:2026/07/09

価格:本体1700円(税別)

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前川 裕奈
まえかわ ゆうな

前川 裕奈

Yuna Maekawa
起業家

1989年生まれ。慶應義塾大学法学部、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科を卒業。三井不動産、JICA、在スリランカ日本大使館での勤務を経て、2019年に「kelluna.」をスリランカで起業。現在は、現地と行き来しながらkelluna.を運営したり、講演活動も行っている。好きなことは、ランニング、マンガ、推し声優のイベント参加。著書に『そのカワイイは誰のため? ルッキズムをやっつけたくてスリランカで起業した話』(イカロス出版)。 https://yunamaekawa.com/

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1989年生まれ。慶應義塾大学法学部、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科を卒業。三井不動産、JICA、在スリランカ日本大使館での勤務を経て、2019年に「kelluna.」をスリランカで起業。現在は、現地と行き来しながらkelluna.を運営したり、講演活動も行っている。好きなことは、ランニング、マンガ、推し声優のイベント参加。著書に『そのカワイイは誰のため? ルッキズムをやっつけたくてスリランカで起業した話』(イカロス出版)。 https://yunamaekawa.com/

ウィルソン 麻菜
うぃるそん まな

ウィルソン 麻菜

Mana Wilson
ライター

1990年生まれ。ライター。属性や肩書などの枠を超えた人々の物語を伝えることで、平和な世界を目指す。インタビューや対談記事の企画・執筆、サイトテキストなどのライティングを行う傍ら、言葉の伴走サービス「ことバディ」、個人向けインタビューサービス「このひより」を運営。人々が自分らしく、ともに生きるために「言葉にすること」の可能性に向き合い続けている。アメリカ人の夫とともに二児の英語の子育てに日々奮闘中。 https://manawilson.com/

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1990年生まれ。ライター。属性や肩書などの枠を超えた人々の物語を伝えることで、平和な世界を目指す。インタビューや対談記事の企画・執筆、サイトテキストなどのライティングを行う傍ら、言葉の伴走サービス「ことバディ」、個人向けインタビューサービス「このひより」を運営。人々が自分らしく、ともに生きるために「言葉にすること」の可能性に向き合い続けている。アメリカ人の夫とともに二児の英語の子育てに日々奮闘中。 https://manawilson.com/

小川 聖子
おがわ せいこ

小川 聖子

Seiko Ogawa
ライター

東京都出身。アパレル系企業に勤務したのちライターに。雑誌やWeb系メディアにてファッション関連記事や人物インタビュー、読み物記事の構成や執筆を行う。長男はついに成人、次男は中学生に。1日の終わりに飲むハイボールが毎日の楽しみ。

東京都出身。アパレル系企業に勤務したのちライターに。雑誌やWeb系メディアにてファッション関連記事や人物インタビュー、読み物記事の構成や執筆を行う。長男はついに成人、次男は中学生に。1日の終わりに飲むハイボールが毎日の楽しみ。