受験から解放 「純粋に勉強できる大切な時期」をどう使う?
では、無事に進学先が決まったら、11月以降、どう過ごすのが良いと思いますか?
すでに卒園も間近に迫っているので、お友達たちと、残り少ない貴重な時間を精いっぱい過ごすのは大事です。時間制限なく、暗くなるまでお外で遊ぶのも良いでしょう。
ママだって、ようやく背負っていた重荷を降ろせるわけですから、ちょっとゆっくりしたいでしょう。今なら、お弁当やご飯、身だしなみだって、多少の手抜きは許されます。もう頑張るのはやめちゃって下さい。
辛気くさい紺色の服は脱ぎ捨て、パッと華やかな色の洋服に着替えて下さい。今までお家のかなりのスペースを占めていたお受験用の参考書や問題集、大量のペーパー類も、キレイさっぱりぜ〜んぶ捨てちゃって、心おきなく外の世界に飛び出し楽しんじゃっていいのです。
あ、でも、1つだけ、やめちゃいけないことがあります。
それは、子どもの「お勉強」です。
「なんと! まだ、お勉強させる気ですか!?」
と思うかもしれません。
小学校に入学したらまたお勉強が再開するし、その後はずーっとお勉強しなきゃいけないんだから「ちょっとぐらい休ませてあげてよ〜」というのが大多数の本音でしょう。
ですが、考えてみて下さい。
小学校受験をした子どもは、物心ついた頃から自然と生活の中に学習習慣が組み込まれているのです。
彼らにとって“お勉強”することは生活の一部。ここで突然ストップする方が不自然です。
それだと、単に小学校受験のためにやってきたことになってしまうし、いきなり何もすることがなくなり「燃え尽き症候群」のように無気力になってしまう子もいるのです。
何より受験が終わった今こそ、これまでやんわりと感じてきた圧から解放されて、初めて純粋に楽しく学習できる時なのです。
この期間だけはママも何をやっても穏やかな優しい微笑みで褒めてくれる。
そう、子どもが勉強を大好きになる絶好の機会なのです。
内容は何だっていいのです。ひらがなの練習でもいいし、子どもの好きそうな分野を新しく開拓するのもいい。大切なのは短くても一定の間机に向かう時間を作ることです。
そうすることで、子どもは修学の道へスムーズに移行でき、親もこの先「勉強しなさい!」などと、やたらガミガミ言わずに済むようになる。まさに双方にとってメリットしかない。
これこそ、小学校受験した人が結果を問わず平等に手にするご褒美、いわば「参加賞」です。
こんなチャンスをみすみす逃すことはありません。せっかく身についた良い習慣ですから、そのまま大きく変えることなく過ごすのが良いのではないでしょうか。
〜華子が考える11月にすべきではないこと、すべきこと〜
① 自分の受験が終わっても11月中はおとなしくしておくのが無難
② 他人の合否を知ろうとするのはやめておく
③ 記念受験は控え、受験校は絞る
④ 試験後はめいっぱい遊びながらも、気楽にお勉強を続ける
※この記事は、ライター華子の個人的体験及び感想に基づくものです。私見のため、一般的な見解とは異なる場合があります。また、一部については創作的表現が含まれております。
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華子
ライター。一般的なサラリーマン家庭で育ち、公立で小・中・高を過ごす。都内の大学卒業後、プチセレブな夫と出会い、結婚。女児の母。庶民との差に日々驚きつつも、平然なふりを装ってアセアセと暮らしている。 TOKYOお受験の裏側
ライター。一般的なサラリーマン家庭で育ち、公立で小・中・高を過ごす。都内の大学卒業後、プチセレブな夫と出会い、結婚。女児の母。庶民との差に日々驚きつつも、平然なふりを装ってアセアセと暮らしている。 TOKYOお受験の裏側