「作者の生きている“今”を感じることができたら」『第1回 読者と選ぶ あたらしい絵本大賞』特別審査員・ 磯崎園子(絵本ナビ編集長)〔後編〕

絵本ナビ編集長・磯崎園子さんのメッセージ

『第1回 読者と選ぶ あたらしい絵本大賞』の応募者応援企画として、特別審査員の横山だいすけさん、辻晶さん、つむぱぱさんのインタビューを紹介してきました。最後に登場するのは、絵本ナビ編集長の磯崎園子さんです。

磯崎編集長がめざす「あたらしい絵本大賞」とは? 応募を考えている方に伝えたいこととは?

磯崎園子(絵本ナビ編集長)

絵本情報サイト「絵本ナビ」編集長。著書に『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(ほるぷ出版)、『ママの心に寄りそう絵本たち』(自由国民社)、監修に『父母&保育園の先生おすすめの赤ちゃん絵本200冊』『父母&保育園の先生おすすめのシリーズ絵本200冊』(玄光社)がある。

作者の生きている“今”を感じることができたら

──読者と選ぶ あたらしい絵本大賞』について伺っていきたいと思います。まずタイトルにもなっている「あたらしい絵本」というテーマですが、正直少し漠然としていて難しいな……という印象もありますね。

磯崎 そうですよね。応募方法がデジタルという規定はありますが、作品内容については自由ですし、動画部門やテキスト部門もあります。私たち主催者側も、どんな作品が集まってくるのか始まってみないとわからない、というのが正直なところです。ただ「あたらしい絵本大賞」をスタートさせた動機というのは、「絵本というものの表現の幅、楽しみ方の幅が大きく広がっていって欲しい」という願いからです。

──磯崎編集長の中では「あたらしい絵本」のイメージはありますか?

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