梶裕貴がXで歓喜! 『NO.6』続編がいよいよ発売 梶が父親になって共感したまさかの「登場人物」にあさのあつこが驚愕

作家・あさのあつこ×声優・梶裕貴 『NO.6[ナンバーシックス]再会#1』刊行記念スペシャル対談 前編

ライター:山口 真央

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『バッテリー』のあさのあつこさんが描く『NO.6』は、世間知らずで心優しい紫苑(しおん)と、テロリストで皮肉屋のネズミが織りなす、唯一無二のストーリーです。

ある夜、運命的に出会ったふたりは、互いに強く惹かれあい、偽りの理想都市「NO.6」を崩壊させようと計画しますが──。

シリーズの累計発行部数は150万部を突破。アニメや漫画、舞台などに続々とメディア化されました。

2025年5月28日、続編の『NO.6[ナンバーシックス]再会#1』が、ついに刊行します!

単行本の発売を記念して、作者のあさのあつこさんと、アニメ「NO.6」で主演の紫苑(しおん)役をつとめた声優の梶裕貴さんが、スペシャル対談を決行!

「紫苑とネズミの再会を心待ちにしていた」という梶さん。前編では、あさのさんが再び『NO.6』を描いた理由や、梶さんが『NO.6[ナンバーシックス]再会#1』を読んだ感想について、お話を聞きました。

梶「久しぶりに紫苑とネズミに会えて、とにかく嬉しかった」

:『NO.6[ナンバーシックス]再会#1』、拝読いたしました。前シリーズの『#9』が刊行されてから14年ぶり。久しぶりに紫苑とネズミに会えて、とにかく感慨深いものがありましたね。

あさの:私も同じ気持ちです。前シリーズを書き終えた瞬間から「必ず続きを書かなくてはいけない」と思っていました。でもなかなか書けずにいたんです。

14年のあいだも、頭のなかに紫苑とネズミの姿が浮かんだり、声が聞こえたりはしていて。やっと形にすることができました。

:前シリーズは、近未来都市「NO.6」が崩壊し、ネズミと紫苑が再会を約束して幕を閉じました。今シリーズは「NO.6」を去った2年後が舞台で、紫苑が再建委員長になっていることに驚いたのですが、もともと物語の構想はあったのですか?

あさの:紫苑とネズミが、お互いに会わずに耐えられる期間は、ギリギリもって2年かなと。あとは感覚的なことですが、ふたりが再会して生きていくとしたら、容易いことではないだろうとも思っていました。

『NO.6[ナンバーシックス]再会#1』は、私自身が紫苑とネズミにちゃんと再会するための作品で、やっと落ち着いたところ。正直なことをいうと、物語がこの先どう展開していくのか、わからないことも多い。編集者には、早く続きが読みたいと急かされているので、がんばっています(笑)。

:『#2』も書き進めていらっしゃるのですか!

あさの:私はどの作品も、着地点を考えずに物語を書くタイプなんです。だからこの先の展開や最後のシーンなどは、書いてみないと私自身もわからない。

:では今シリーズも、何巻まで続くかは見えてないのですね? 「生きた物語」だからこそ、読者である僕らはワクワクしてしまいます。

梶裕貴が『NO.6』は未来を予想していると思った理由

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