猫のイラストで人気のイラストレーター、吉沢深雪さんは、子どもの頃はもちろん、大人になっても絵日記を描き続けています。
特に、子どもが産まれてから小学校に上がるまでの子育て中に描いた「育児絵日記」は43冊にものぼるそうです。
絵日記の達人、吉沢深雪さんに育児が楽しくなる、頑張れる「育児絵日記」の描き方を教えていただきました!
楽しい記録&頑張れる!
日記を書く習慣のない人でも、赤ちゃんが産まれたら「育児日記を書きたい!」というママは多いと思います。赤ちゃんの成長、育児の喜び、戸惑い、発見など、書き留めておきたいことはいっぱいあるはずです。
「育児は楽しいだけでなく、つらい時もありますが、日記に書いておけば、後で読み返して頑張った自分に励まされ、また頑張れるんです」と吉沢さん。
文字だけでなく、“絵”にすることで、より印象的な日記になります。ぜひ、育児が楽しくなる、頑張れる「育児絵日記」にチャレンジしてみてください。
子育ては毎日が記念日
赤ちゃんの成長は早く、毎日が発見の連続です。授乳、おむつ替え、沐浴、公園デビュー、幼稚園・保育園通い……など、日々の出来事も1つ1つが○○記念日です。
忘れないように日記に書いたり、写真に撮ったりすると愛しい日々を何度も見返すことができます。その記録を「絵日記」にすれば、より印象的なものになることは間違いありません。
とはいえ、大人になってから絵日記を描いた人というのは少ないのではないでしょうか。
「絵が苦手な私でも描ける?」「具体的にはどうやって描いたらいいの?」という方のために、誰でも簡単に、しかも時間をかけずに描ける方法を吉沢さんに教えてもらいました。
誰かに手紙を書くつもりで
「私の育児日記は、夫に読んでもらうつもりで書いていました。ほぼ手紙ですが(笑)、読んでくれる人がいると思うと、伝わりやすいように描こうと意識するんです」と吉沢さん。
手紙というのは“送る相手”という読者がいますが、読者がいることでどんな言葉で、どんなふうに書いたらいいかと相手を思いながら書きます。絵日記も同じだということです。
今日の気持ちを描くことから
育児中は目まぐるしい毎日で、「絵日記に何を描いたらいいの?」と迷うかもしれません。
そんな時は、“今日の気持ちを描く”ということから始めてみましょう。「○○だから→××した」という流れで考えていくと描きやすいそうです。
気持ちは文章で書いてもOK
絵が苦手な人は、気持ちは文章で書いても大丈夫。また、矢印などのマークを入れると変化が出ます。
子どもが小さい間はとにかく忙しく、目が離せません。疲れた日はパパに子どもを見てもらって、ゆっくりお風呂に入る。それだけでも絵日記の題材になります。むしろ、いろいろ描こうと思わないで、ピンポイントに絞ったほうが描きやすいでしょう。
マスキングテープを貼ってもかわいい!
粘着力が弱くて、きれいにはがせることができる紙製のマスキングテープ。色や柄、サイズも豊富で、人気のある文具です。普段使っている人も多いでしょう。絵日記のイメージに合うものを貼れば、かわいさがグンとアップします。
「絵がうまく描けない」「なんとなく物足りない」といった時にお助けにも。
5分でもいいので絵日記を描く時間を作って“自分を振り返る”ことができれば、明日からまた頑張れます。
忙しい子育てのほんのひと時でいいので、そんな絵日記タイムをぜひ作ってみてください。
●吉沢深雪(よしざわ みゆき)プロフィール
イラストレーター&エッセイスト
イラスト&エッセイ、ぬりえの本など、著書多数。動画で学べるLINEスタンプ講座、猫のキャラクターCatChipsが人気。挿絵の仕事として小学校、高校の音楽の教科書や、劇団四季会報誌など。『楽しくはじめるきまぐれ猫ちゃんズのぬりえレッスン』(コスミック出版)、『artistベレーちゃん』(講談社)など著書48冊(2021年8月現在)。毎月第1水曜日19時~こまえエフエムにてレギュラー番組『吉沢深雪のアトリエにようこそ』放送中。整理収納アドバイザー1級。
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イラスト/吉沢深雪
イラスト・文は『夢がかなう 絵日記術』より抜粋
時政 美由紀
1965年兵庫県生まれ。立命館大学産業社会学部卒業後、出版社勤務を経て、2010年、編集・出版企画 ㈱マッチボックスを設立。出版社時代から現在に至るまで企画・編集した書籍・ムックは300冊以上。女性のライフスタイル全般、料理、子育てなどの実用書を中心に活動。2018~2021年、茨城新聞「論壇」にて連載。自著に『50歳から結婚してみませんか?』(朝日新聞出版)。
1965年兵庫県生まれ。立命館大学産業社会学部卒業後、出版社勤務を経て、2010年、編集・出版企画 ㈱マッチボックスを設立。出版社時代から現在に至るまで企画・編集した書籍・ムックは300冊以上。女性のライフスタイル全般、料理、子育てなどの実用書を中心に活動。2018~2021年、茨城新聞「論壇」にて連載。自著に『50歳から結婚してみませんか?』(朝日新聞出版)。