子連れで猛暑脱出には「長野県大町市」がおすすめ 北アルプスのひんやり雪解け水で遊べる「超穴場」スポット

北アルプスの麓 水の生まれる信濃大町でクールダウン 「あづみの公園」「わっぱらんど」とは?

コクリコサポートエディターズ:北林 日菜

※記事内写真、注釈がないものはすべて撮影:北林日菜

11歳息子と8歳娘を子育て中のエニママライター北林日菜です。危険な暑さが続く毎日。今回は、子連れで避暑するなら軽井沢よりも断然おすすめの、長野県大町市の子連れ遊びスポットをご紹介します。

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今回ご紹介する長野県大町市は別名「信濃大町」と呼ばれ、長野県と富山県の県境にある立山黒部アルペンルート、黒部ダムの入り口として古くから有名な場所だそう。実はこの大町市、猛暑の夏休み期間中に何度も行ってみたところ、夏に子連れで遊ぶにはもってこい! の超穴場でした。

個人的には軽井沢より推し 子連れ避暑におすすめ「長野県大町市」

3年前の夏休み、長野県在住の母が毎日安曇野市にリハビリ通院しなければならない時期がありました。母に付き添って子どもと一緒に安曇野市へ行くことにした私は、付き添いのすきま時間に子連れで遊べる場所を探していました。

最初は安曇野市内で遊び場所を検索していたのですが、観光地が多く、毎日子連れで行くイメージがつかず……。なんとなくGoogleマップを開いて、地図上を探索すると近隣市町村の「大町市」に気になる名称がたくさん目についたので、思わずブックマーク。かたっぱしから行ってみたところ、すっかり魅了され、ハマってしまいました。

猛暑から逃げるなら! 雪解け水が冷たすぎる「わっぱらんど」

林に囲まれた「わっぱらんど」。遊び方は無限です。

最初にご紹介するのは「わっぱらんど」です。初めて安曇野に行った日がとんでもなく暑い日で、盆地の気温に恐怖を覚えた私。地図上で安曇野市内を流れる川を上流へ上流へと辿っていったところ、「わっぱらんど」という謎のひらがなを発見しました。

「わっぱらんど」は、「上原(わっぱら)用水」の水路の一部。「ぬるめ」と呼ばれる温水路で水遊びしたり、周囲の林を探検したりできます。

「ぬるめ」は、北アルプスの雪解け水を浅く広く蛇行させ、ゆっくり流しながら日に当てて、米作りに適した温度に上げるために作られたそうです。そのため川と違って流れがゆっくりで、深さも大人の足首程度なので、小さい子を遊ばせるのにも安心です。

周囲は林に囲まれていて木陰がたっぷり。ママがのんびりと見守れるのも魅力です。遊具はありませんが、葉っぱや木の枝があって自由に駆け回れる……。そんな場所でこそ、子どもたちは勝手にいろんな楽しみ方を見つけていつまでも遊んでくれます。

子どもが喜ぶツリーハウス。来た子どもたちがみんな駆け上がるのはなぜでしょう。

「ぬるめ」ている場所とはいえ、北アルプス直送の雪解け水の冷たさは天下一品! 営業時間は「日没まで」ですが、日没にはもう冷え冷えかもしれません。

あまりの水の冷たさに「お坊さんの修行ごっこ」は一瞬で終了(笑)。

川遊び、スプラッシュ・リバー、自然観察もおまかせ「あづみの公園」

次にご紹介するのは「国営アルプスあづみの公園(大町・松川地区)」です。あづみの公園の魅力はなんといっても「水」! 公園のすぐ下には「サントリー天然水 北アルプス信濃の森工場」があるほど、水に恵まれた場所なんです。園内に流れる乳川(ちがわ)は、北アルプス山麓の雪解け水なのでとても冷たくてきれいな水です。

自然体験「乳川のいきものと砂鉄調査隊」に参加したとき。子どもはへっちゃら、私は足が痛くなるほどの水の冷たさです!
スプラッシュ・リバーの様子。写真は公式ホームページより。

あづみの公園の「スプラッシュ・リバー」では、天然の川で水遊びができます。残念ながら私たちは急な天候不良で遊べなかったので、今年リベンジ予定。ウォーターシューズ(つま先やかかとのあるもの)着用が必須となります。

あづみの公園は豊かな自然に囲まれた国営公園で、広大な敷地内にはサルやツキノワグマ、カモシカなどが生息しているほど自然豊か(柵に囲まれているので出くわすことはほぼありませんが)。土日祝日は、自然観察ガイドの方が無料で動植物や虫について解説しながら園内を案内してくれます。

植物の不思議や、虫の秘密などについて子どもをひきつける話術で教えてくれたガイドさん。

雨が降っても、1階から3階までぶち抜きで木をふんだんに使った巨大なネット遊具のある「大草原の家」で思いっきり体を動かせます。

小学生も大満足の室内アスレチックは、はだしが気持ちいい。

「大草原の家」の様子はこちらから見られます。
大草原の家(あづみの公園HP)

またさまざまな体験プログラムが組まれており、自然体験や食体験などもできます。自由研究にも役に立ちそうなので、小中学生は要チェックです。

ちなみに安曇野市には「国営アルプスあづみの公園(堀金・穂高地区)」があり、我が家は「大町・松川地区」だけでなく、今年の夏は「堀金・穂高地区」にも行ってみたいと思います。また松本市には「アルプス公園」もあります(こちらもすごく楽しい場所でした)。名前が似ているので混同しないようご注意くださいね。

今回スペースの都合でご紹介しきれませんでしたが、大町市にはほかにも充実した博物館や動植物園などがたくさんあります。お天気に左右されない屋内施設を中心に、簡単にご紹介します!

◆大町山岳博物館

常設展が充実しており、動物のはく製を見たり山について学んだりできます。付属施設の動植物園では、国の特別天然記念物であるライチョウが飼育されており、私たちが行った日はカメラ越しにライチョウのヒナを見る経験ができました。

◆長野県山岳総合センター

大町山岳博物館の隣にある「長野県山岳総合センター」。大人も子どもも1人150円でボルダリングを楽しめます。

家の近くでもできるのに……と思いましたが、山岳関連施設だけあり、コースも豊富で子どもはとても喜んでいました。

◆大町エネルギー博物館

熱、光、運動、電気などに隠れて直接見ることが難しい「エネルギー」を、幼児も体験できる展示で紹介しています。土日祝日はプラネタリウムを鑑賞したり、薪バスに乗車したりできます。

中学校や高校の物理で習うような内容も、子どものうちに実体験で学ぶとすっと入ってきそう。

都心からも訪れる価値あり! 長野県大町市の魅力

子連れでの大町市の楽しみ方をお伝えしました。猛暑の夏休みはもちろん、ゴールデンウィークやシルバーウィークなど、都心からでも訪れる価値のある場所だと思います。ご興味があればぜひ体験してみてくださいね!

※記事内の情報は2021年8月~2023年8月の情報となります。また以下の情報は2024年7月現在の情報となります。お出かけ前に最新情報をご確認ください。

「わっぱらんど」
住所:長野県大町市平
営業時間:日没まで
定休日:なし
入場料:無料
HP:https://www.grutta.net/category/environment/wappaland/

「国営アルプスあづみの公園 大町・松川管理センター」
住所:長野県大町市常盤7791‐4
電話番号:0261‐21‐1212
営業時間:(春夏秋)3月1日~10月31日 9:30~17:00、(冬)11月1日~2月末日 9:30~16:00
休園日:毎週月曜日(月曜日が休日の場合は直後の平日)および年末年始(12月31日、1月1日)
※ゴールデンウィークや夏休み期間、日曜日と休日にはさまれた月曜日も開園。詳細はHP参照
入園料:大人(15歳以上)450円、シルバー(65歳以上)210円、小人(小中学生)・幼児は無料
アクセス:長野自動車道安曇野I.Cから国道147号線で約40分、JR信濃大町駅から約15分
HP:https://www.azumino-koen.jp/oomachi_matsukawa/

きたばやし ひな

北林 日菜

Hina Kitabayashi
AnyMaMa(エニママ)ライター

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

AnyMaMa(エニママ)ライター兼コクリコ・サポート・エディター 2012年生まれのサイエンス好き男子、2015年生まれアート好き女子の母。都内で広告営業や出版業を経て、結婚を機に茨城県に移住。以後リモートワークを中心に、エニママや県内のご縁ある企業でフリーランスライターとして活動中。 AnyMaMa:https://anymama.jp/  Twitter:https://twitter.com/AnyMaMaJP

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コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して立ち上げました。子育てをしながら、ほかのお仕事をしながら……など、さまざまな立場で、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。 AnyMaMa公式HP:https://anymama.jp/  X:https://twitter.com/AnyMaMaJP Instagram:https://www.instagram.com/anymama_official/

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