日常でできる予防策|登下校・習い事での対策は
「対策といっても、具体的にどう動けばいいのかわからない……」そんなママも少なくないはず。
ここからは、ママたちが実際に取り入れている対策を見ていきましょう。
隙を作らない!登下校や夜間に「子どもをひとりにしない」ためのルール
もっとも多く挙げられたのは、慣れている道でも「ひとりで歩かせない」。加害者は周囲の目を極端に嫌い、ひとりでいる子どもを狙っています。
・学校への登下校は友達と帰ってくること。(30代/小3、6歳の男の子のママ)
・送り迎えをする。(30代/小2の女の子のママ)
通い慣れた通学路でも、絶対に安全とは言い切れません。友達と一緒に帰るよう促したり、送り迎えをしたりと、多くの家庭で工夫が見られました。
また、高学年向けの対策として以下の声も上がっています。
・エレベーターには1人で乗らない、暗い時間に帰宅する際は通話しながら歩く。(40代/中2、小5の女の子のママ)
エレベーターはひとりで乗らないようにと声かけをしたり、暗い時間帯は通話をつなぎ、「声だけでもそばにいる」という安心感を持たせるなど、年齢に応じた工夫を重ねている様子がうかがえます。
防犯ブザーやGPSは「持たせるだけ」で安心? 定期点検の重要性
防犯ブザーやGPSなど、いざというときに助けを求められるグッズを持たせるという声も多く寄せられました。
・防犯ブザーの携帯、音声のやり取りができるGPSをランドセルや鞄に入れています。(40代/小5の女の子のママ)
防犯ブザーは、子どもが自分で身を守るための「お守り」のようなもの。小学校入学時に支給されるケースもあり、今や登下校の必需品と言えるでしょう。
ただし、持っているだけでは不十分です。
・また毎月防犯ブザーがきちんと使えるか確認しています。学校からの事例の共有があるたびに、場所とどうしたらいいかの話し合いをしています。(30代/小2の女の子、5歳の男の子のママ)
「ちゃんと鳴るかな?」「いつ鳴らせばいいのかな?」と、親子で定期的にシミュレーションしておくことが大切です。
服装への配慮も防犯のひとつ! 自分を大切にする意識を育む
性被害対策のひとつとして、服装への配慮を心がけているという声もありました。
・スカートの場合は、保育園時代から必ずオーバーパンツ(インナーパンツ)を履かせている。(40代/中3、小5の女の子、小2の男の子のママ)
・露出の多い服を控える。スカート着用時はオーバーパンツを履かせ、脚を閉じるなどの所作を気をつけるよう伝える。下着は見えていないか、透けていないか確認。異性がいる前では着替えない。(40代/小2の女の子のママ)
最近は子ども服もおしゃれになり、大人のようなデザインが増えています。
「好きな服を楽しみつつ、自分の身体を守る意識も育てる」ことを、日常の中でさりげなくサポートしているママたちの姿が印象的でした。
「プライベートゾーン」はどう教える? 年齢に合わせた伝え方のヒント
性被害対策は「○○しちゃダメ」といった禁止事項ばかりになりがちですが、「自分の身体を大切にする感覚」を育てることも非常に重要です。
・日ごろからプライベートゾーン(お口と水着で隠すところ)の話はしています。男の子ですが、近くの公園で男の子が昔被害にあった話を聞いてからさらに注意しています。(40代/小5、小2の男の子のママ)
・「人の身体を勝手に触ってはいけない、触らせてはいけない。もしも先生や友達、ましてや知らない人に触られたり嫌なことをされたらすぐに教えて、あなたは悪くない」と伝えています。(30代/小2の男の子のママ)
特別な時間を設けるのではなく、ふだんの会話で伝えているママが多いようです。伝え方に悩む場合は、絵本を活用するのも有効です。
・「いいタッチわるいタッチ/安藤由紀」「だいじだいじどーこだ/えんみさきこ」「赤ちゃんはどこからくるの?/のじまなみ」これらの絵本を読み聞かせしています。本を通して、身近なひとでもそういうことをしてくる大人がいるかもしれないよ、と伝えています。興味をもって聞いてきたら、丁寧に答えています。(30代/年長の女の子のママ)
・内容を理解できるように伝えることは、ときにセンシティブで難しいですが、プライベートゾーンなど基本的なことをしっかりと教え、子どもの年齢が上がるごとに具体的な内容を話す量を増やしています。(40代/中2の男の子、小5の女の子のママ)
絵本をきっかけにしたり、子どもの質問に合わせて少しずつ伝えたり、無理に教えるのではなく、子どもの成長ペースに合わせて伝えていくことが大切ですね。
「違和感」を見逃さない! 被害を防ぐ親子コミュニケーションのコツ
日ごろから親子でコミュニケーションを密にすることを意識しているという方も多くいました。
・先生からボディタッチや声かけなどどのように受けているかしばしば確認し、男性教師が子どもたちの環境にどれくらい人員配置されているか気にするようにしている。(30代/小2、年長、2歳の女の子のママ)
・長男との雑談中にさりげなく学校の様子を聞いています。プールの授業での着替えの様子を聞いた際、先生は着替えの最中は教室にいないことがわかりました。少し発達に遅れのある男の子が、別の男の子たちに「○ん○ん(陰部)を見せて」と毎回言われており、見せるほうの子は悪いことと思わず楽しんで見せているという話を聞いたので、先生に念のため気にかけていただくようご依頼したことがあります。(40代/小6、小3の男の子のママ)
園や学校での様子は、親の目だけではなかなか見えにくいものですよね。何気ない会話のなかで、ママのアンテナがピンと働くこともありそうです。
・性被害にかかわらずふだんの園生活について話してくれるよう、よく話を聞くように心がけている。何かあったときにいえるような雰囲気づくりを大切にしている。(30代/年中の女の子のママ)
・知っている人でも、先生でも触ってこようとしたり、おかしいと思ったらすぐに教えてほしいと伝えている。(40代/中3の男の子、小4の女の子のママ)
特に小さな子どもは、自分が何をされているのか正しく理解できていない場合があります。また、加害者は口止めをしてくるため、被害の発覚が遅れるというケースが後を絶ちません。
子どもが違和感を言葉にできるようにしておくこと、そして大人がそのサインを逃さないよう見守ることは、家庭でできる最大の防犯策です。
ニュースを「自分を守る力」に! 親子で話す防犯のコツ
ニュースや動画をきっかけに、「こんなことがあったらしいよ」「どう思う?」と話し合っているご家庭もありました。
・登下校の時ときに不審な車の横を通るときは気をつけて……などYouTubeやニュースの動画などを見せたことがあります。(30代/小2の女の子、5歳の男の子のママ)
現実にあった出来事を知ることで、子ども自身が「自分ごと」として考えるきっかけになります。単に怖がらせるのではなく、「どう行動したら自分を守れるか」を一緒に考える時間にもなるでしょう。
・うちは朝ごはんのときにその日のニュースを見るようにしています。そのときに性被害のニュースも聞いたりするので、都度、「いつでも起こりうる話だよ」と子どもたちに伝えています。「何か変だなと思ったら逃げて、お店などの信頼できる大人に伝えなさい」とだけ教えています。(小5、小3の女の子のママ)
「怖いね」で終わらせず、具体的にとるべき行動までセットで話すことが、いざという時の力になります。
・知らない人だけでなく、先生や知人、友達のお父さんや兄などからの性被害もあることをニュースを見ながら伝えている。男の子にも性被害があることを話す。(中1の男の子、小4の女の子のママ)
加害者は知らない人だけとは限らない。男の子が被害者になるケースもある。こうした現実も、大切な情報として伝えておきたいですね。
外出先のトラブルを防ぐ! 休日に気をつけたい防犯対策
では、放課後や休日のお出かけのときには、どのような工夫をしているのでしょうか。ここからは、外出時の対策について見ていきましょう。
































