【東大卒の勉強の達人】が教える 「家事・育児・仕事をしながら勉強」できる 知識がどんどん頭に入る「カンニング法」とは?

勉強の達人が教える 子育てしながら勉強する方法 #2

ToDoノートで目標達成が少しずつ近づいてくる

「目標を達成するには、毎日、少しずつでも勉強を続けることが大切です。そのためにおすすめしたいのが、ToDoノートをつけること。長期的な計画を立てることも大事ですが、忙しい方は1日の計画のほうが必要です。

やり方は簡単。1行にひとつ、今日のタスクを優先順位をつけて書き込み、その日の終わりに好きな記号で進み具合を追記します。勉強のことだけでなく、その日にやりたいこと、やっておきたいことを書くのもいいでしょう」(石黒さん)

その日にできなかったことは、次の日のタスクに落とし込みます。  画像提供:石黒由華氏(『夢を先送りしない勉強法』より)
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例)石黒さんの進捗記録の記号

✔️  → 達成できたもの
△  → 着手したけれど、未達成なもの
空欄 → 手がつけられなかったもの
○  → タスクの中で具体的にできたもの

ToDoノートは確かに進捗管理に役立ちますが、育児中であれば、子どもの予定や体調次第で何ひとつできない日もあります。その場合、石黒さんはどうしているのでしょうか。

「私も子どものことで勉強も家事も全然、手をつけられない日がたくさんありますから、何もできなかったとしても気にせずにToDoノートをつけてみてください。あとから見返すと、できなかったのはこの3日間だけだったなどと冷静に考えることができます。

また、予定どおりにはいかなかったけど、この1問だけ取り組めた、この1行だけ読めたと、できたことが目に入ってくるので、少しでも頑張った自分を褒めることができます」(石黒さん)

「忙しい中でも頑張った自分がいた」というように、自分を認めてあげると自己肯定感が高まります。前向きな意識は、勉強を積み重ねていくエネルギーになって、いい結果へとつながっていくはずです。

第3回は、学び直したいものとして人気の高い「英語」に注目。留学経験なしでTOEIC950点超を獲得し、今も英語学習を続けているという石黒さんの独学勉強法を紹介します。

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◆石黒 由華(いしぐろ ゆか)
東京大学卒業、勉強の達人
学生時代から勉強法を研究し、「だれでも、どんなに時間がなくても結果の出る勉強法」を考案。偏差値30台から東大に逆転合格する。東大卒業後はマスコミ企業に就職し、社会人になってからも自身で築き上げた勉強法を実践して、留学経験なしでTOEIC950点超、プログラミング技術など8つの資格を独学で取得する。結婚・出産後は、さらに子どもを育てながら勉強を続け、東京大学大学院に合格。現在、同大学院に在学中。効率的な勉強法の研究は、今も勉学に励みながらアップデートしている。著書に『夢を先送りしない勉強法』(技術評論社)がある。


【勉強の達人が教える 子育てしながら勉強する方法】の連載は、全3回。
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※公開日までリンク無効

取材・文/梶原知恵

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かじわら ちえ

梶原 知恵

KAJIWARA CHIE
企画・編集・ライター

大学で児童文学を学ぶ。出版・広告・WEB制作の総合編集プロダクション、金融経済メディア、外資系IT企業のパートナー会社勤務を経て現在に。そのなかで書籍、雑誌、企業誌、フリーペーパー、Webコンテンツといった、さまざまな媒体を経験する。 現在は育児・教育からエンタメ、医療、料理、冠婚葬祭、金融、ITシステム情報まで、各媒体の企画・編集・執筆をワンストップで手がけている。趣味は観劇。特技は長唄。着付け師でもある。

大学で児童文学を学ぶ。出版・広告・WEB制作の総合編集プロダクション、金融経済メディア、外資系IT企業のパートナー会社勤務を経て現在に。そのなかで書籍、雑誌、企業誌、フリーペーパー、Webコンテンツといった、さまざまな媒体を経験する。 現在は育児・教育からエンタメ、医療、料理、冠婚葬祭、金融、ITシステム情報まで、各媒体の企画・編集・執筆をワンストップで手がけている。趣味は観劇。特技は長唄。着付け師でもある。