【中学受験】2月1日当日の不安を解消! 親が当日の朝一番にやるべきこととは?

教育ジャーナリスト・佐野倫子が語る「中学受験伴走」2月1日本番のサポート方法 (3/3) 1ページ目に戻る

教育ジャーナリスト:佐野 倫子

学校にはどのくらい前につくべき? 見送るときにすることは?

学校にどのくらい前に到着するべきかについて、塾の先生に取材した結果、30分~40分前という答えが多数でした。参考程度に我が家の場合は、最寄り駅に45分前、学校に35分前に到着でした。前泊した学校の場合は、徒歩でゆくことができたのでとても気が楽で、トイレも済ませて、20分前に入りました。

別れる前に必ず確認したいのは、受験終了後の待ち合わせ場所です。学校によっては、お子さんを順次引率してくれて、解散ポイントが明確に決まっているところもありました。解散時刻の目安が受験番号順に貼ってあるところもあります。親子で必ずチェックして、「先生の指示に従ってここまで来てね」などしっかり言葉で確認し合いましょう

最後の声がけは、「頑張って!」よりも、「行ってらっしゃい」「いつもどおりでね」と笑顔で。取材ではその程度でも十分に安心感があったとお子さんたちから聞きました。

写真:takasu/イメージマート
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試験中の受験情報は遮断! 他と比較しないこと

試験本番中、親はSNSや掲示板を見てしまいがちです。しかし、ここで流れてくるのは、「今年は難しいはず」「やることはやったから合格する」などという内容。そして夜には結果発表後の「合格!」といった書き込みです。もしご縁がもらえなかったときにこの言葉を見たらどう思うでしょう。動揺したママのメンタルが崩れ、それが子どもに伝わり次の日の受験に影響してしまいます。試験中のSNSは「百害あって一利なし」です!

本番のさなかでは意識的に中学受験情報から距離を置くことをすすめます。また、同じ境遇の保護者同士で励まし合いたいところですが、距離感は人によって違います。ぐっとこらえて連絡を取らないようにしましょう。

しかし筆者は、非常に気心が知れている友人たちと励まし合っていて、それはそれで心強かったため、一概に全部NGとは言いません。しかしそのあとの合格発表ラッシュを平常心で迎えるのはとても難しいため、お互いのために数日は家族内連絡にとどめましょう。

また、午前中で試験が終わる場合、保護者は一度帰宅するのか、近隣で待機するのかは事前に決めておきましょう。最寄りのカフェは満席、というのはほぼ間違いないので、目星をつけておくことをおすすめします。万が一、お子さんの具合が悪いなどの連絡が携帯電話に入った場合に迎えにいけるように、混雑しない温かいカフェなどを探しておき、体を休めるのがいいでしょう。

ただ、数時間外にいると、体は緊張もあって冷えて固くなりがちです。ぜひ、防寒具、カイロなどを駆使して、リラックスできるように十分に準備をしてください。保護者の体調は二の次になりがちですが、連日の緊張感はすさまじく、睡眠や保温、食事は受験生本人と同じくらい気を配ってください

試験後「どうだった?」は禁句!

試験が終わり、子どもが出てきた瞬間、つい口にしたくなるのは「どうだった?」という一言。しかしそれはぐっとこらえるのが無難です。手ごたえが良ければ本人が言うでしょうし、お疲れさま!で十分。

午後の受験がある場合は、何はともあれ移動開始を。できるだけ次の学校の近くに行ってから食事をとりましょう。束の間ですが、リラックスできるように、体が冷えないように、お子さんを包み込んであげられる時間です。

取材でなるほどと思ったのは

「割高ではあったが、午後校の近くにビジネスホテルのデイユースをとっておいて、1時間だけ寝かせた」

「学校の近くの駐車場に車を停めておいて、食事をそこでしてから休ませた」

「ファミレスに父親が先に入ってオーダーしておいて、本人と母は到着次第食事をした」

「緊張して食欲がないというので、おにぎりと温かいスープをコンビニのイートインで買って食べた」

というもの。臨機応変かつ大胆に、皆さんさまざまな作戦を立てていました。

ちなみに筆者の場合は究極に時間がタイトで、午後校を受けられるかどうかも五分五分でした。事前に検索をして、最短の道順を頭に叩き込み待機。本人を連れているときはあまり急いだそぶりを見せないようにしつつ、削った鉛筆や受験票、軽食、水筒などをセットにして待ち構え、移動中にカバンの中身をごっそり交換しました。あれこれ渡すよりも、とにかくごっそり交換できるようにしたことは便利だったのでおすすめです。

親の仕事は、子どもを合格に導くことではなく、試験日程を順調にこなせるようにサポートすること。そう思えば少し、肩の荷がおりるかもしれません。

上記の実例を読んでいただければ、普段の子育ての日々と、本質は同じであり、構えすぎる必要はないとわかっていただけたはずです。

とにかく今、大切なことは、とにかく家族全員の健康管理です。睡眠と栄養たっぷりで、元気に当日を迎えられるように、心からエールを送ります。

後悔のない受験本番になるよう、祈っています。

取材・文/佐野倫子

前編を読む

『中学受験ウォーズ』著:佐野倫子(イカロス出版)

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さの みちこ

佐野 倫子

Michiko Sano
教育ジャーナリスト

東京生まれ、早稲田大学卒。2025年4月から東京大学大学院情報学環教育部在学中。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57

東京生まれ、早稲田大学卒。2025年4月から東京大学大学院情報学環教育部在学中。英国ロンドン大学ロイヤルホロウェイ留学。航空業界・出版社勤務を経て、作家・教育ジャーナリストに。 講談社mi-mollet、漫画雑誌Kiss(原作)、ダイヤモンド・オンライン、幻冬舎ゴールドオンライン、東京カレンダーWEB、月刊[エアステージ]などで小説・コラムを多数執筆。2人の男の子の母。 主な著書:『天現寺ウォーズ』、『中学受験ウォーズ 君と私が選んだ未来』(イカロス出版)、『知られざる空港のプロフェッショナル』(交通新聞社)。 Instagram @michikosano57 X @michikosano57