ぎょうざが自由に動き回る絵本を日本一売ったのは“ぎょうざの街の本屋さん”

聖地・宇都宮で繰り広げられた「プライドを賭けた逆転劇」の全内幕!

幼児図書編集部

撮影/日下部真紀
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ぎょうざ、ギョーザ、餃子……。

大人が白い皿に並んだそのフォルムを脳裏に浮かべれば、「今夜はギョービーで決めるか」と午後の仕事に精を出すでしょうし、子どもはといえば、「え? いつもの食事はいいかげんにしか食べないくせに!」と親が驚くほど、せっせせっせと口に運んでいる(ウチの子調べ)……。そんな魅惑の食べ物がぎょうざです。

小麦粉の皮で肉や野菜の餡を包んだこの料理が多くの人々の心をガッチリとつかんでいることは、そのイベントの多さからも証明されています。

今年(2024年)行われた目立ったものだけをみても、愛知県で「全日本ぎょうざ祭り」が、東京、大阪、福岡、埼玉で「クラフト餃子フェス」が、京都や山形でもぎょうざのお店大集合という主旨のイベントが開催されています。

そして、1990(平成2)年からぎょうざで町おこしをしてきた“ぎょうざの聖地”、栃木県宇都宮市では、11月2日、3日の日程で「宇都宮餃子祭り2024」が開かれます。

昨年の来場者数はじつに20万人! 今年も同県の内外から多くの人々が足を運ぶことが予想されます。

さて、宇都宮がご当地グルメで盛り上がる大イベントを控えた10月末、同じく宇都宮にある本屋さんに、まさに、ぎょうざにまつわる賞が贈られたことをご存じでしょうか?
玉田美知子『ぎょうざがいなくなりさがしています』

もうひとつの「ぎょうざ祭り」の贈呈式

ビッグイベントを1週間後に控えた10月26日、JR宇都宮駅の駅ビル「パセオ」で、とある贈呈式が行われました。
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