超セレブ家庭の親こそ必死でお受験に挑んでいる

現代はコンプライアンスが厳しい時代です。学校も学校関係者も「裏口」や「口利き」の噂が立とうものなら、一発アウトになるでしょう。

確かに、伝統的な名門私立小学校は、マダムが言うように代々通う父兄や、その先輩、後輩、同級生、兄弟、さらには職員の子どもまでいたりする。

まさにお受験界や富裕層の世界よりもさらに狭い世界です。
でも、そんな彼らも皆きちんとお教室通いをしている。

それはひとえに、「“ご挨拶”は合否に直結しない」と経験上、実感しているからではないでしょうか。だからこそ、子どもの誕生前後からお受験対策を始めて、しっかりと実力をつけさせているのです。

私がお教室で目にしてきたのは、そんな親たちが、お互い水面下で牽制しつつも、切磋琢磨し、情報交換したり、励ましあったりして、その「狭き門」を目指し、必死に奮闘する姿でした。

実は、世間から「受かって当然」とみられている、由緒正しい富裕層や、縁故者たちこそ、鍛錬を積み重ね、ド直球で勝負に挑む“ガチ勢”だったのです。

合格者の中で彼らの割合が多くみえるのは、おそらく、彼らが「口利き」や「裏口」といった禁じ手を使っているからではなく、一般受験者より時間とお金をかけて抜かりなく対策をしているからではないでしょうか。

そんな彼らにとって、ポッと出の「裏口」など絶対に許せないはずです。学校側も、たとえ仲介者を通じてでも、情報が漏れる可能性がある、どこの馬の骨とも分からぬ受験者の親からの金銭の授受など、ハイリスク極まりない。

もし、そんな事実が発覚しようものなら、母校を愛し信頼している“ガチ勢”の総スカンに合い、運営の要ともいわれる手堅い寄附金が撤収されるかもしれないのですから。

そもそも、名門校だろうが伝統校だろうが、そこは修学のスタート地点である「小学校」にほかならない。スタートダッシュでフライングするようでは、その後に続く長い道のりを走りきる力など到底あるとは思えないのです。

しかし、受験を目前に控え、もはや「合否」の文字しか見えなくなっているようなときには、そういう正常な判断ができない。そんなときは、ひっそり胸に秘めて悩んだりせず、口が固く信頼がおける第3者にでも、ペラペラと話してみましょう。その人がお受験経験者であってもなくても、間違いなく止めてくれるに違いありません。

ちなみに、週刊誌に載るようなこの手の口利き話で、仲介者の存在なく、“いわゆる校長先生”に「直渡し」したという人の記事は見たことがありません。

よくよく読んでみると、全部、間に何人か入っていて当人に渡った証拠がない、ただの「詐欺事件」です。こういうことから、実は、小学校受験における「裏口入学」や「口利き」は、現在では「ありえないもの」と思った方が良いのではないでしょうか。「ある」と思うからだまされるのですから――。

〜華子が考える「裏口詐欺」に引っかからない心得〜

①    詐欺師は身近にいる人だと思っておく

②    どんなに親しくても「お金」を持ちかけられたら詐欺と思え

③    しおらしく胸の内に留めず、勇気をもって誰かに相談してみること

④    もはや現代では「裏口」話はナイと思っておくこと

※この記事は、ライター華子の個人的体験及び感想に基づくものです。私見のため、一般的な見解とは異なる場合があります。また、一部については創作的表現が含まれております。

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寄稿家紹介

華子 はなこ

一般的なサラリーマン家庭で育ち、首都圏で公立小・中・高を過ごす。都内の大学卒業後、フリーライターに。プチセレブな夫と友達の紹介で出会い、結婚。女児の母。庶民との差に日々驚きつつも、平然なふりを装ってアセアセと暮らしている