共働きでなくてもOKな場合も 秋ごろから申し込みを

利用年齢については、長らく「おおむね10歳未満」とされてきましたが、2015年4月に始まった「子ども・子育て支援新制度」によって、原則小学6年生までとなりました。

ただし、市区町村の受け入れ人数の定員キャパを超えるような場合は、「小学3年生まで」などとしているケースもあります。

学童は保育所と異なり、基本的には放課後、同じ小学校区内にある学童施設に通うのがほとんどです。同一小学校区内に複数の学童があれば、保護者が選択することができます。

場合によっては、送迎をする学童もあるので、選択の幅が広がりますが、市区町村によっては選べる区域を定めているところもあるようです。

次年度4月からの学童入室については、秋くらいから申請の受付をしている場合がほとんどです。案内は、市区町村の広報誌やHPに掲載されると思います。

多くの学童では入室にあたり、事前説明会が行われます。それ以外にも事前申し込みで見学可能な所も多いので実際に足を運び雰囲気を見るのもいいでしょう。

現在1~6年生で年度途中で利用したい場合は、定員に達していなければ、希望する学童に随時入室できます。

保護者の入室の要件が満たされているかどうかを確認するため、すでに入室している1~5年生の保護者であっても次年度は継続申請が必要になります。

就労している場合は就労証明書の提出を毎年度求められます。それ以外にも、転職したときや労働条件が変わったときは届け出が必要になる場合が多いです。

共働きやひとり親以外でも、学童を利用できる場合があります。例えば、病気・療養などで子どもの面倒がみられない場合や、就職活動中や就学中についても利用ができます。細かい条件は市区町村によっても異なりますので、市区町村のHPをご覧いただければと思います。

子どもたちが「小1の壁」を乗り越えるためのキーマンは支援員

「小1の壁」とよく言われますね。一般的には保育所と学童の終了時間が異なることから、保護者の仕事と子育ての両立が難しくなるという意味で使われますが、子どもたちにも「小1の壁」があります。

小学校という同じ学年で過ごす場だけではなく、学童という多年齢が集まる場に通うことで、精神的なプレッシャーを抱えることになります。

小学校入学前に春休みがあるので、4月1日からさっそく1日保育という子もいます。なかには緊張から入室した途端に泣き出す子もいたりします。

そうした子どもたちのプレッシャーを解きほぐしていくのも放課後児童支援員の役割でもあります。心身ともに不安なことがあれば、事前に学童の放課後児童支援員などに相談するのもいいと思います。

また、放課後児童支援員の役割の1つは、保護者との連携です。双方のコミュニケーションがうまく取れないと、子どもたちが抱えている問題や課題にすぐに対応できない場合もあります。

学童を選べる場合に施設の良さについ目を引かれがちですが、放課後児童支援員等のきめ細かいケアが安心感にもつながるので、そうした対応にも注目していくことが大事です。

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いかがでしたか。各家庭の事情と子どもに合わせて、重要視する優先順位を決めつつ、放課後児童支援員ともコミュニケーションを取りつつ、細かい照らし合わせをしていくことが学童選びの大きなポイントになりそうです。

次回は、子どもたちは学童でどんなふうに過ごしているのかを教わります。

吉田 大樹(よしだ・ひろき)
労働・子育てジャーナリスト/NPO法人グリーンパパプロジェクト代表理事。1977年東京生まれ。札幌出身、埼玉県鴻巣市在住。日本大学大学院法学研究科政治学専攻修了。2003年より労働関係の専門誌記者として取材し、働き方や生き方の変革を訴える。2014年から労働・子育てジャーナリストとして活動開始。2016年NPO法人グリーンパパプロジェクトを設立し代表理事に就任。2019年5月から放課後児童クラブ「南よつばの願い学童」の運営開始。3児(長男03年生まれ、長女06年生まれ、次男08年生まれ)のシングルファーザー。

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よしだ ひろき

吉田 大樹

労働・子育てジャーナリスト、NPO法人グリーンパパプロジェクト代表理事

1977年東京生まれ。札幌出身、埼玉県鴻巣市在住。日本大学大学院法学研究科政治学専攻修了(政治哲学)。 2003年より労働関係の...

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