2021.02.15

「リーディング・ゾーン」 子どもを読書好きにしてしまう「仕組み」を完全解説!

「読書教育」をオンラインの習い事にしたYondemyが「読書と教育」の悩みを解決

寄稿家:Yondemy

「読書は子どもの教育に良い」ことが分かっていても、子どもを読書好きにするのは簡単ではありません。現役東大生を中心にオンライン習い事「ヨンデミーオンライン」を運営する読書教育の団体・Yondemyが、お子さんが進んで読書をするきっかけを作る「リーディング・ゾーン」とは何かを分かりやすく解説します。

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写真:Paylessimages/イメージマート

こんにちは! 子どもが読書好きになるオンライン習い事「ヨンデミーオンライン」を運営していますYondemyと申します。

「子どもに読書をしてほしい!」と願う保護者さんは多くいらっしゃいますよね。
一方で、Youtubeやゲームなど、子ども達にとって魅力的なコンテンツが今の世の中にはたくさんあります。
お子さんに本を手渡してみても、本に集中することはなく、ものの数分で飽きてしまう……そんなこともあるでしょう。

実は、こんなお悩みを解決するきっかけになるものがあるのです。
「リーディング・ゾーン」という言葉を耳にしたことはありますか?
それがこの問題を解決する鍵になります。

今日は、子ども達に対して読書に親しんでもらうべく活動しているYondemyが、お子さんが進んで読書をするきっかけを作る「リーディング・ゾーン」を生み出すための方法についてご紹介します。
最後には、ご家庭ですぐに実践できる、具体的なおうち時間でのおすすめの読書環境についてもお伝えします

「本って楽しい!」と感じなければ 子どもは本を読まない

ゲームやYoutubeばかりで、本を読んでくれない……。
小学生向けの読書のオンライン習い事を運営していると、よくこんなご相談を受けます。
お子さんが本になかなか手が伸びないのは、「本を読むことの楽しさ」を感じていないからです。
「本って楽しい!」ということに気づけば、自然と自分から本を読むようになります。
お子さんの読書習慣の形成のために一番大切なこと、それは「本って楽しい!」と感じる経験をすることなんです。

それでは、本の楽しさはどうしたら実感できるのでしょうか。
そもそもどのような状態が、「本の楽しさを感じている状態」なのでしょうか。

本の楽しさを感じるために最も大切なこと、それは、読書に没頭している状態であることです。
実は、この本読書に没頭している状態には、名前がついています。
「リーディング・ゾーン」という名前で呼ばれており、教育界のノーベル賞と呼ばれるグローバルティーチャー賞を受賞したアメリカの先生が、『リーディング・ゾーン』という本を執筆しているほどです。

「物語に没頭の状態」リーディング・ゾーンが本好きを生み出す

「本を読んでいたらいつの間にか何時間も経っていた」
「話しかけられたのに全く気づかずに読み続けていた」


読書好きなら、誰しもこんな経験がありますよね?

まさにこの状態が、「リーディング・ゾーン」です。

時間の経過に気づかないくらい、周りの声が届かないくらい、
集中して本を読んでいる。
物語の世界の中に入り込んでいる。

そんな物語への没頭状態を指す「リーディング・ゾーン」こそが、
子どもを読書好きにする鍵となります。

本の楽しみ方は、人それぞれです。

ストーリー展開を追って楽しむ。
情景描写を味わって楽しむ。
感情の動きを想像して楽しむ。

でも実は、どの楽しみ方にも共通する大前提があります。

それは、どんな楽しみ方をするにせよ、本を楽しんでいる時、その人は物語に没頭しているということです。

つまり、「本って楽しい!」と感じる経験をすることは、まさに「リーディング・ゾーン」に入る経験をすることを意味しています。

子どもたちは「リーディング・ゾーン」を経験して初めて、本当の意味で読書の楽しさに触れることができます。

そして、「リーディング・ゾーン」は、ただ楽しいだけではありません。

「リーディング・ゾーン」に入っていれば、読み応えのある本も夢中でスラスラ読めます。

物語の世界やストーリーの流れがイメージできているので、難しい語彙や表現も意味が想像しやすくなります。

より難しい本やより長い本を読めるようになること、そしてそこから新しい語彙や表現を獲得することを、「リーディング・ゾーン」が可能にします。

読書が好きになるきっかけになるだけではなく、読書を通じた成長も促してくれる。「リーディング・ゾーン」はそんな魔法のような状態です。

お子さんの読書体験にとって、いかに重要かがわかるでしょう。

おうち時間でできる「リーディング・ゾーン」環境の整え方3つのポイント

ここまで、お子さんの読書習慣の形成に不可欠な「リーディング・ゾーン」とはどのようなものなのか、そしてその効果についてお話ししてきました。
ここからは、そんなリーディングゾーンをおうち時間で生み出す際に効果的な環境の整え方を3つのポイントからお伝えします。
特別なものは一切必要ありませんので、お読みになられた翌日から取り入れられる内容になっています。

「リーディング・ゾーン」を生み出す3つのポイント
 1:30分以上の時間を確保する
 2:静かな空間を用意する
 3:ちょうどいい本を用意する

ポイント1:「時間」……30分以上の時間を用意する
どんなに読書が好きな人でも、読み始めたその瞬間から物語に没頭できるわけではありません。

物語を読み進める中で、「徐々に」集中度が高まっていきます。

5分10分の隙間時間では、なかなか「没頭している状態」まで辿り着くことは簡単ではありません。
本の中の世界に夢中になるためには、少し長めに時間を用意しておく必要があります。

また、できるだけリラックスした状態のほうが集中度が高まりやすいと言われています。

夕食後や就寝前に、30分以上の読書時間を確保できるといいでしょう。

クッションなどを使って本を読みやすい態勢を作ることも有効だとか。
ぜひ試してみてください!

ポイント2: 「環境」……静かな空間で読む
これは、ポイントその①と同じ仕組みです。
周りがうるさいと気が散ってなかなか集中することができず、「没頭」に辿り着くことができません。

とはいえ、兄弟のはしゃぎ声やテレビの音などもあり、自宅でそこまで静かな空間を作ることは難しいですよね。

そんな時にオススメなのが「耳栓」です。
外の音に妨げられることなく、物語に没頭しましょう。

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