カジサックの「戦略的」子育て「YouTubeに子どもを出すときのルールとは」

登録者数238万人(2022年9月現在)を誇る大人気YouTuberで、5人の父であるカジサック(梶原雄太)さんに子育ての秘訣を聞きました!①

編集者・ライター:山口 真央

YouTube「カジサックの部屋」お馴染みの場所で、カジサック(梶原雄太)さんにお話を伺いました。
芸人からYouTuberに転身したキングコングのカジサック(梶原雄太)さんは、今や登録者数238万人(2022年9月現在)を誇る大人気YouTuber。

奥様のヨメサックさんや、5人のお子さん、芸人仲間と一緒に、たくさんの動画を配信しています。

今回は、お子さんをYouTubeに出すとき気をつけていることや、梶原家ならではの子育て方法について、特別にお話をお伺いしました!

子どもの出るYouTubeは「子どもの気持ちを最優先に」

──5人のお子さんがYouTubeに出演していますが、みなさんとっても楽しそうですよね! お子さんが撮影を嫌がることはないんですか。

子どもたちのYouTubeの出演は、無理強いしないように意識しています。子どもたちに「YouTubeの撮影があるけど、出たい人いる?」と聞いて、出たいと言った子にだけ出てもらう。子どもが必要な企画は、事前に企画を説明して、楽しくできるかどうかを確認する。やりたがらない企画はやりません。

逆に子どもたちから企画を出してくれることもあります。ASMRがやりたいとか、韓国のお菓子をたくさん食べたいとか。そういう場合は、積極的に企画に落とし込んでやるようにしています。子どもたちが楽しいこと、好きなことを、伸ばしたいと思っているので。

【カジサック】かんこじチャンネル〜韓国で人気のお菓子を爆食い〜

長女の叶渚(かんな)さんと、次男の寅次郎(こじろう)さんが韓国のお菓子を食べる動画。2人のワクワクが伝わる動画です。
──お子さんの気持ちを優先されているのですね。普段の生活でも「優しいパパ」なんですか。

いや、家では結構「厳しいパパ」なんです。思いやりや優しさがない行動をしたときには、しっかり叱ります。僕はYouTubeでも子育てでも、戦略を考えるのが好きで。子どもたちがいないときに、嫁と話し合いながら1人1人の対応を決めています。

梶原家で、叱る役は僕。子どもたちが見過ごせない行動をしたときは、僕の部屋に呼び出して正座させます。僕がどうして叱っているのか伝えつつ、子どもたちがどうしてそんな行動をしてしまったのかも聞いて、徹底的に話し合います。

「怒ったときは笑いでリセットする」のが梶原家のルール

お子さんには厳しく接しているというカジサック(梶原雄太)さん。ネガティブな空気を長引かせない「秘訣」があるそうです。
──友達のように接するパパなのかと思っていたので、意外です! 動画のなかでのお子さんは、梶原さんの前でものびのびしているように見えますが。

お笑いも子育ても「緊張と緩和」が大事。お互いが納得して、話し合いがこれで終わりだな、となった瞬間に、僕がちょっとだけ変な顔をすると、子どもたちは笑ってくれます。お互い気持ちを長引かせないように、ピリピリした雰囲気を笑ってリセットしているんです。

きょうだいげんかをしたときも、僕の部屋にけんかした兄弟姉妹を呼んで話し合い。子どもたちのけんかは、とにかく明確にしてあげることが大切。けんかが勃発した理由と、お互いがどう発言すればよかったのかをみんなで考えて、解決できるように誘導してあげます。

──徹底していますね! お子さんの反応はいかがですか。

ありがたいことに、子どもたちは僕のことをリスペクトしてくれているみたいです。これは僕の力というより、嫁のおかげも大きくて。僕が仕事でいないときに、嫁が子どもたちに「パパはすごいよ」「パパのおかげだよ」と話してくれているみたいなんです。頭が上がりません。

これから子どもたちに反抗期がきたとしても、根底に親へのリスペクトがあれば、乗り切れる気がしています。兄弟たちに嫌な思いをさせるとか、相当な理不尽があったら、もちろん怒りますけど。反抗期は大事な成長の一つだと思うので、いまは「どんど来い!」ぐらいに思っています。

厳しくするときもあるけど、遊ぶときは全力で。子どもたちを楽しませることは得意だし、僕も子どもたちと遊ぶ時間が休息時間になっています。厳しいときと優しいときの、バランスが大事かもしれませんね。
カジサック(梶原 雄太)
1980年大阪府岸和田市生まれ。漫才コンビ・キングコングのボケ担当。相方は西野亮廣。吉本興業所属。「カジサック」として2018年10月1日Youtuberデビュー。カジサックの部屋にさまざまなジャンルのゲストの方を招きながら、バラエティに富んだ動画を配信している。登録者は238万人(2022年9月現在)を超える人気YouTuber。

カジサック初の自伝『家族。』が発売中!

自身のエッセイを手にするカジサックこと梶原雄太さん。
芸人からYouTuberに転身し、成功したカジサックこと梶原雄太さんの、初めての自伝的エッセイです。

YouTuberへの転身を決意した「水溜りボンド」との運命の出会いや、YouTubeで勝てると確信した理由、またYouTubeチャンネルの裏にある、綿密な戦略についても詳しく語っています。

また、タイトルにもなっている大事な「家族」のお話も充実。5人の子ども達と向き合ってたどり着いた「子育て論」から、貧しい幼少期を支えてくれたオカンの思い出、ヨメサックとの出会いなど、カジサックの人生すべてを語り尽くします!
『家族。』 著:カジサック(梶原雄太)/ダイヤモンド社 1540円(税込み)
写真/金 栄珠
取材・文/山口 真央
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やまぐち まお

山口 真央

編集者・ライター

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。