【さかなクン×甲本ヒロト】魚も、虫も、音楽も無限! 好きなものには飽きている暇もない!

NHKで放送中の『ギョギョッとサカナ★スター』スペシャル対談その2

静かな水面に落ちてきたロックの衝撃、そして波紋

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甲本さんといえばロック。虫好きな少年がロックに目覚めたときの心境を語っていただきました。そして、お子さんが好きなものに目覚めたときに、親御さんたちへお願いしたいこととは?
ビシッとポーズを決める甲本さん。さすがはロックンローラー! 撮影/Akiko Mizuno
――甲本さんがロックに目覚めたきっかけは?

甲本さん:僕は自分の子どもの頃のことをちゃんとは覚えてないんだけど、そんなにいい子ではなかったと思うんだ。お勉強や運動ができたわけでもないし、好き嫌いも多かったし。だけど、中学1年のころに音楽に感動したんです。

さかなクン:ギョギョッ!!  中学1年生!

甲本さん:たまたまラジオをつけていて、流れてきた音楽の音が耳に入ってきた瞬間に衝撃を受けたんです。僕の場合は、音楽に感動しているということに気づくのにすら時間がかかってね。気づいたら、涙を流しながら畳をかきむしっている自分がいて。あれ、もしかしたら音楽に感動したのかなって気づいて、それでやっと。

さかなクン:すギョい……!!!!!!

甲本さん:それまでの僕は、たとえるなら“静かな水面”だったんです。そこにボチャンと“何か”が落ちてきた。それが僕にとっては音楽、ロックだった。そして、そのときの衝撃から生まれた波紋が僕を突き動かして、今につながっているんです。

さかなクン:衝撃と波紋なのでギョざいますね!

――好きなものがなかなか見つからないお子さんにアドバイスはありますか?

甲本さん:もしも今好きなものがなくてつまらないと思っている子がいても、それはまだ水面に何も落ちてきていないだけなんです。一生懸命見つけようとしなくても、いつかきっと何かがボチャンと落ちてくる。さかなクンがタコの絵にぶつかったみたいに。

さかなクン:あのとき(小学2年生)の友達が描いたタコちゃんの絵が、自分にとっての衝撃だったんですね!

甲本さん:そう。そして衝撃を受けると自然に体が動いてしまう、この行動こそが波紋なんです。だから僕は、子ども達のお父さんお母さんにはその波紋を止めないようにしてほしい。素直に反応させてあげてほしいんです。

さかなクン:お子さんと一緒に「わあ、なにこれ!」って感動できたらいいですね!

甲本さん:そうなったら最高だね!
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