
希少な「ギフチョウ」をゲット! 中学2年生の「生きもの博士」はフィールドワーク命!
MOVEラボ研究員 助手しんご「ボクの、観察・研究日記」vol.2
2025.08.08

昆虫から化石まで! 研究者顔負けの観察眼を持つ中学生がレポート!

〈MOVEラボ研究員とは?〉
MOVEラボ研究員は、厳正な選考によって選ばれた、生きものや自然科学に興味のあるMOVE読者の代表です。研究員は、MOVEラボの活動に参加し、フィールドや博物館、動物園などをリアルに楽しみます。また、ラボの研究員は、自分たちの研究レポートをMOVEラボのサイト上で発表します。
メンバーは現在24名! 中学生以上は「助手」として活動しているよ!
https://lab.zukan-move.kodansha.co.jp/![]()
小さいころから憧れの「ギフチョウ」に出会った!
幼虫は主にカンアオイのなかまの葉を食べて成長し、夏には落ち葉の中で蛹化し、およそ10カ月の蛹の期間を経て3月下旬から6月上旬に年に一度発生します。羽化の予測は難しく、ほかの蝶のように積算温度がなく、羽化はその年の残雪の量、桜の開花に左右されるといわれています。
そんなギフチョウは環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類、国際自然保護連合では準絶滅危惧種に指定されています。その美しさ、希少性、特異な発生からすべての蝶の中でも一、二を争う人気といっても過言ではない蝶です。僕も小さいころからずっと憧れの蝶でした。
ギフチョウを観察しよう!


午前は日光浴、交尾をしていて、午後は高いところを飛んでいるので、楽に採るなら午前の内がよいと思います。青に集まるので青ネットを持っていくことは必須です。
実際にギフチョウをゲット! その観察方法とは?
2025年4月2日
天気……曇り時々晴れ
最高気温……17度
この日は天気予報では晴れでしたが、曇りにすこし晴れ間がさすくらいの天気でした。そのため、ギフチョウはいませんでした。しかし自己初採取のスギタニルリシジミ、コツバメ、ミヤマセセリを採ることができたので満足でした。
桜は5分咲き、スミレ、ミツバツツジは満開という絶好のコンディションだったので、晴れれば飛ぶと確信して次の日に託しました。現地で同業者の方に、「今はまだ寒いから、山のふもとにいるかも」と教えてもらい、下の林道を往復してみました。
ボクの採集&観察アイテム
志賀昆蟲普及社製 金属くりだし竿2.5メートル。丈夫で尚且つ距離感も掴みやすいし、かなり軽くて振りやすい。いまから始めるならこの竿がおすすめ!![]()


ついにその日が来た!
天気……晴れ
最高気温……18度
今日は天気予報では曇り時々晴れでしたが、ずっと気持ちのいい晴れでした。

少し気温が下がってきた15時ごろ、ついにギフチョウが飛んできてくれました。蝶の中では少し速い部類でしたが、ジュラ棒と60口径だったので余裕でネットインしました。