【古代のヨロイ、その名は『ガノイン鱗』!】
世界最大級の淡水魚、『アリゲーターガー』の細長い体の後ろにはせびれ、しりびれ、おびれが集まっていてまるでロケットのよう。
たしかにアリゲーターガーはロケットのようにまっすぐ泳ぐのは得意だ。けれど、それ以外の動きはとても苦手で、特に小回りがきかない。泳ぐことに関してはかなり不器用な魚といえるだろう。
動きがぎこちないワケとしてはその体をおおうヨロイのようなウロコも原因になっていそうだ。
アリゲーターガーのウロコは『ガノイン鱗(りん)』というふつうの魚のそれとはちがうもので、とても厚くてカタい。そのカタさはナイフが刺さらないほど。刃が折れる。
きっと同じ場所にすむワニやワニガメといった強いアゴを持った肉食動物から身を守るためのものだろう。
そりゃ日本に来たら敵なしだよね…。