地球外生物が本当にいた!? 火星の生物存在の仮説を裏付ける証拠をNASAが発表!

火星に“地球外生物”がいたかもれない! というニュースがアメリカ航空宇宙局(NASA)から発表されました。


今回、NASAは日本時間6月8日に、火星探査機キュリオシティ(Curiosity Rover)が採取した土壌試料の中から、有機物と大気中のメタンを検出したと発表しました。これは、火星に生命が存在した証拠になり得る大発見の可能性があり、NASAの研究チームも「火星における直接の生命の発見に“等しいほどの”研究成果といっていいはずだ」と自信を持って発表しています。
NASA/JPL
今回発表されたキュリオシティの最新のデータは、約35億年前の火星の“ゲール・クレーター”の湖水に、複雑な有機分子が含まれていたことを明らかにしました。

アメリカの科学誌『サイエンス(Science)』に発表された論文の執筆者の1人で、NASAのゴダード宇宙飛行センターの宇宙生物学者のジェニファー・アイゲンブロード氏は「約35億年前の“ゲール・クレーター”は、生命が発生した当時の地球に匹敵する条件を備えた生命存在可能な場所だったことを、キュリオシティの調査結果は示している」と掲載。

さらにアメリカの科学誌『サイエンス(Science)』に発表された別の論文では、火星が季節ごとに濃度の違うメタンを放出していることも明らかになりました。夏はメタン濃度が冬の3倍になっているそう。

しかし、そもそもメタンはおもに生物から放出されるガスなので、論文の著者で、NASAのジェット推進研究所の科学者であるクリス・ウェブスター氏は、「本来は火星にあるはずのないガス」だと言っています。

ゴダード宇宙飛行センターの科学者で、火星から立ちのぼるメタンを発見したマイケル・ムンマ氏は、「私たちが今日見ているメタンが、現在の蛇紋岩化作用(鉄を含む岩石と液体の水との間で起こる化学反応)の産物なのか、それとも、ある程度深いところで微生物の活動によってできたものなのかはわかりません。もしかすると、大昔から蓄えられてきたものが徐々に放出されているのかもしれません」と話しています。

まだ確証を得られるほどの研究結果ではないとはいえ、今後の“地球外生物”存在の可能性に期待が得られそうな発見であることは間違いなさそう!