小惑星衝突後、生きのびたのはニワトリのような地上性の鳥類だったと新仮説!

ほとんどの恐竜が絶滅した後に生き延びることができたのは、ほんの一部の鳥類のグループだったそう。それはどのような鳥類だったのか、このほど新たな仮説が発表されました。

今から約6600万年前の白亜紀末、地球に直径約15kmの小惑星が衝突し、地球上の生物の約4分の3が絶滅したと言われています。ほとんどの恐竜類も、この時に絶滅してしまったと考えられています。

これまでは、小惑星衝突後の過酷な環境のなかで生きのこった、鳥類のグループが、現生の鳥類につながったと考えられていました。

しかし、鳥類のなかでも生きのこったグループと絶滅してしまったグループがあったのはどうしてでしょうか?
▲小惑星の衝突後、燃えさかる森林から逃げ出す地上性の鳥の想像図。(ILLUSTRATION BY PHILLIP M. KRZEMINSKI)

今回、研究者が学術誌『Current Biology』オンライン版に発表した論文によると、小惑星の衝突とその余波により世界中の森林が破壊され、先史時代の樹上性の鳥たちが大量に絶滅。生き残ることができたのは、カモ、ニワトリ、ダチョウの祖先にあたる、地上性の鳥たちだけだったようです。イギリスのバース大学のダニエル・フィールド氏が率いる古生物学者チームによると、この大量絶滅を生き延びた地上性の鳥たちが短期間に爆発的に現生鳥類の系統へと進化したのではないかということです。

さらに、この仮説を裏づける新たな化石が見つかりました。それは、現生鳥類のグループの祖先にあたる鳥類の化石でした。小惑星衝突直後の時期に生息していたものですが、脚の比率から、地上性だったと考えられています。

今回の仮説は、今後の新しい研究を広げる可能性を持つものの、地球規模の森林破壊を裏づけるためには、世界各地の岩石に残る大規模火災の地質学的証拠を今後も探し続けなければならないのだそう。