目指せ研究者! 恐竜好きの少女だった国立科学博物館の木村先生が、ほ乳類の専門家になったきっかけとは?
【MOVE生きもの相談室】子どもたちから集まった生きものにまつわる質問に答えます!
2023.12.30
答えてくれたのは…
回答:心の底からおもしろい!と思えるジャンルだったから
私は小さいころから恐竜博士になりたいと思っていたけれど、学生のころは恐竜の研究ができる大学が日本にはひとつもなかったんです。だけど、たくさんの人が「なりたい」と思うジャンルで、自分はなれるのかな? もしかしたらなれないかもしれない、と不安に思うことが何度かありました。
でも研究者になりたい! 研究者になるなら自分には何が適しているのかな、と思ったときに、ほ乳類化石の冨田先生の研究室に遊びに行かせていただいたんです。そこで、ほ乳類の頭骨などを顕微鏡で見たときに、心の底から面白いと思えて、自分はこれをやったら、他の人の研究とかぶらないし、研究者になれるんじゃないかなと思ったのがきっかけです。
研究で面白いのは、研究チームを組むことで、自分が持っていないテクニックなどを知ることができることです。この世にまだ発見されていないまったく新しいものを探していくのはとても面白いです。
特に新種の化石を発見したときがいちばん嬉しいですね。いままでに10種類くらい発見しているんですよ!