行ってらっしゃい!「はやぶさ2」の長い旅がはじまる

小惑星探査機「はやぶさ2」がまもなく、地球の生命の起源を探る旅に出かけます。
水や有機物があると考えられる小惑星の地下の物質を採取し、
2020年に地球に持ち帰る計画です。
(写真提供:JAXA/池下章裕)

当初は11月30日に打ち上げられる予定でしたが、発射場の近くの天気が悪いために12月1日に延期。
さらに今度は強い風が吹く恐れがあるため、3日13時22分04秒に再び延期されました。
果たして今回は打ち上げられるのでしょうか?
記念すべき出発の瞬間を、みんなで見送りませんか?

みなさんは、4年前に小惑星「イトカワ」の物質を地球に持ち帰った探査機「はやぶさ」を覚えていますか?
今回打ち上げられる探査機は、その後継機です。

探査に向かうのは、火星と木星の間を周っている小さな天体「小惑星」。
地球の生命の材料となった水や有機物は、小惑星が地球と衝突して降り注いだと考えられています。
なので、現在の小惑星の物質を調べることで、地球の生命の起源を知る手がかりになるかもしれないのです。

はやぶさ2のミッションの最大の目玉は、「小惑星の地下の物質を持ち帰ること」です。
火薬を積んだ円すい型の物体を、小惑星に落として数100m上空で爆発。
底の銅板を秒速2㎞で小惑星に衝突させて人工的にクレーターを作り、その中の石や砂をあつめます。
太陽の熱の影響を受けていない地下の物質を地球に持ち帰るのは、世界で初めての挑戦なんです!
発射場の種子島宇宙センター(鹿児島県)やパブリックビューイングにいけない人も、
インターネット中継で一緒に、はやぶさ2の“船出”を見送りませんか?


↓こちらの動画は、地球上での衝突試験のようすです。すごい衝撃音です!
気をつけて ご覧ください。(JAXA提供)