深海魚をひろいに行こう!砂浜の怪物『ミズウオ』後編
2018.04.11
あとはためしについばむ程度で食べのこし、おきざりにして飛んでいく。
ここまで相手にされないと、なんだかかわいそうになってくる。
さて、ミズウオは見た目がカッコいいことと肉が水っぽくて深海魚のくせに浜べに打ち上げられることのほかにもうひとつ大きな特ちょうがあるぞ。
それはなんでも食べちゃう食いしんぼうであること。
あの大きな口で、海中で見つけたものを手あたりしだいにのみこんでしまうんだ。
だから見つけたミズウオを解剖すると、お腹の中から深海で飲みこんだ生きものが出てくることがある。
クラゲかイカにでも見えたのだろうか?
中にはお腹の中にビニールしか入っていないミズウオもいる。
こうなってしまうと、ちゃんとしたエサを食べられずに死んでしまうかもしれない。
ゴミを飲みこんで死んでしまうなんてかわいそうすぎるだろう!?
…ミズウオがうちあげられるのは「人間がどれだけ海をよごしているか教えてやる!」という駿河湾からのいかりのメッセージなのかもしれない。
そしてそう思っているのはぼくだけではない。
ミズウオを探すうえで一つのめじるしになるのがネコ。
波うちぎわでネコがなにかを見つめていたら、そこにはミズウオが落ちている可能性が高い。
次回は世界でいちばん大きなザリガニのおはなし!
お楽しみに!