水中のギャング!ピラニア 前編
2017.07.10
その中でもいちばん有名な危険生物は、なんといってもあの「ピラニア」だろう。
僕はこの魚がどれほどおっかないか、どれほど危ないかを知るべくブラジルへむかった。
<いろんなピラニアがいるぞ!>
飛行機を何度ものりかえて、何十時間もかけてたどりついたのは、むこう岸すら見えない海のように大きな川。
漁師さんたちに話を聞くと「ピラニア?どこでもとれるよ。いくらでもとれるよ。」というたのもしいセリフが返ってきた。
その言葉どおり、水面へつりざおを伸ばすとヤツらはつぎつぎと針にかかった!
しかし、そのすがたは黄色いものから銀色のもの、丸っこいものからひし形のものまでさまざま。
じつは、ピラニアと一口に言っても、たくさんの種類があるのだ。
<能あるピラニアは歯をかくす?>
やった、やった!あっさり釣れたぞピラニア軍団!
子どものころからの夢がかなったぞ!
それじゃあさっそく、「かまれたら指がちぎれる!!」とウワサに聞くピラニアの歯を観察してみよう。
そーっと口の中をのぞきこむと……。あれ?
もっと大きな歯がたくさん生えているものだと思っていたのに。
これならかみつかれてもたいしたケガもせずにすむのでは?
そう思いながら、何気なくペンチで歯をいじってみたらびっくり!!
なんとくちびるの下に人食いザメのようなするどい歯がびっしりならんでいたのだ。
ピラニアたちにとって歯は狩りや食事、戦いにもつかう大事な道具。
だからこそ、ふだんは刃こぼれしないよう大事にしまっているのかもしれない。
後編につづく。
〜「水中のギャング!ピラニア 前編」おわり〜
後編では、ピラニアのするどい歯とあごの力をくわしく解説します。
お楽しみに!