さかなクンの人気番組がリアルイベントに!自由研究のヒントにもなる学びがたくさん!
『ギョギョッとサカナ★スター展』にMOVEラボ研究員・助手のはるきが早速行ってきました!
2024.08.07
人気番組『ギョギョッとサカナ★スター』の展覧会を開催中!
番組に登場した魚たちの映像や、さかなクン直筆のイラストはもちろん、さかなクンが作ったはく製標本などを通して、さかなクンがお魚たちの驚きの生態を詳しく解説してくれます。
また、海の問題となっているプラゴミの実態や、私たちが海を守るためにできることなど海のこれからを学べるコーナーも! MOVEラボ研究員のはるき(中3)が保育園時代の生きもの大好きなかまと行ってきました!
幼い頃からさかなクンが大好き! 多くの展示品にびっくり!
〈MOVEラボ研究員とは?〉
MOVEラボ研究員は、厳正な選考によって選ばれた、生きものや自然科学に興味のあるMOVE読者の代表です。研究員は、MOVEラボの活動に参加し、フィールドや博物館、動物園などをリアルに楽しみます。また、ラボの研究員は、自分たちの研究レポートをMOVEラボのサイト上で発表します。
メンバーは現在24名! 中学生以上は「助手」として活動しているよ!
https://lab.zukan-move.kodansha.co.jp/
魚のことや環境問題についてもたくさん学べる!
保育園の頃は、さかなクンの図鑑を持って水族館に行ったり、出かけるときにもさかなクンの本を持っていたほどさかなクンのことも大好きです。
『ギョギョッとサカナ★スター』も毎回見ています。少し前に見たサメスペシャルは沖縄の美ら海水族館のジンベエザメが出ていたり、サメ特集でとても楽しかったです。
数年前にはさかなクンの講演会に出かけ、お魚のことはもちろん、海のゴミの話、海を守るためために何ができるか、真剣に話されていたことを覚えています。
さかなクンが番組の中で描いた絵や、そのサカナ★スターの説明がびっくりするほどたくさん飾られていました。僕が特に気に入った絵はウマヅラハギとオオカミウオ、タツノオトシゴです。
後で出てきますが、タツノオトシゴをCTスキャンした画像を見れるところがあって、タツノオトシゴの顔を裏から見てみると竜そのものでとてもかっこよかったです。
はく製の展示もたくさん!
さかなクンといえば、のハコフグ。ホウボウやカブトガニ、カワハギ、ホテイウオなど、色や形がさまざまな魚がたくさんで、子どもたちにも大人気でした。
少し前に近所のレストランの方からアオザメの頭をいただき骨格標本作りにチャレンジしてみました。以前、ワニの骨格標本を作ったときのようにまずは土に埋めました。骨だけになったら取り出そうと思って埋めたのですが、数ヵ月後に掘り起こしてみると、骨がバラバラになったのか土に分解されたのか、サメの歯とどこの部位かわからない丸い骨だけがゴロゴロと見つかっただけでした。
今回さかなクンが作ったアオザメの頭骨標本をみたことで、あのゴロゴロした骨が頭の後ろの椎骨だということがわかりました。
こんなに綺麗にサメの標本を作れるなんてすごいなと思いました。作り方を教えて欲しいです。
大人気のサメコーナー!
ジンベエザメは目が凹む、ご飯を食べるときには縦になって泳ぐ、など興味深いことばかりの内容でとても楽しかったです。そのときにさかなクンが描いていたジンベイザメの絵が真ん中に飾られていました。
来場していた子どもたちにも特にサメのコーナーは大人気でした。
そして奥に進むと、魚を3Dスキャンし、360度どの角度からでも動かして見られるコーナーがありました。番組でも毎回出てくるスキャン映像が実際に見られるので、とても人気で混雑していました。
3Dスキャンのコーナーは学びもいっぱい
ウツボは口の中にあるもう一つの口を見るために、中のほうまで画像を動かしてみました。このCTスキャンできる技術ができたときから革命的にたくさんの研究が進んだだろうと思うぐらいすごいです。
ウツボの口の中に口があるのは知っていたけど、ここまでしっかりと口の中身が見られたのは初めてだったのでいい経験になりました。口の中に口があるなんてエイリアンみたいと母たちが後ろで言っていました。
フグのトゲはウロコが変化し骨板になったものであり、お腹を膨らませるために肋骨がありません。このトゲの話は知っていましたが、このように実際近くで見たことはなかったので、3Dスキャンでいろいろな角度から見てみました。
一つ一つがうまく重なり合っていて、恐竜や爬虫類でも見たことがないようなしっかりとした骨の構造になっていました。生物の進化の凄さに改めて驚きました。
深海にプラごみが! 海の問題をしっかり学べる
魚のはく製などの展示の奥には、海のこれから、海の豊かさを守ろうといった展示がありました。
その中で、プラごみについて書かれていたパネルを読んで驚きました。
「海のプラごみのうち、浮いているものは10%もなく、残りは深い深海へ沈んでいること」
「深海1万mを超えるマリアナ海溝でもプラごみが見つかっている」と書いてありました。
ビニール袋やペットボトルは軽く、浮いたり、風で飛ばされたり流れ着いたりして海岸にゴミとして溜まるものと思っていました。隣には「しんかい6500」が海底から回収したプラごみの、ビニール袋や食べものの袋がありました。
どちらも地上では軽く吹き飛んでしまうゴミですが、ビニール袋は水深5955m、食べものの袋は水深761mのところにあったものだそうです。
ビニール袋などは風に飛ばされるくらい軽いのに、これだけ深い深海に沈んでしまうという現象は少し不思議ですが、海を守るためにはビニール袋やペットボトルなどのごみを捨ててはいけないと改めて思いました。
地上に落ちていればごみ拾いもできますが、深海にまで沈み溜まっていくと、もう拾うことはできません。ごみは海に溜まって海洋汚染がひどくなるばかりです。プラごみが海に流れないように世界中の全員が注意すると同時に、プラごみを出さないようにする工夫をするべきだと深く思いました。
例えば、プラごみになるようなものの代替原料を開発していくことなど。
また、実際にインドネシアではバイバイプラスチックバッグというプラスチック製の袋を削減する活動があるように、日本もこのような活動を積極的にしてもらえるような法律をつくるのも一つの手ではないかと僕は思います。
美しい海や地球を守っていくために、若い世代や子どもたちがこれから何ができるかを本気で考えていくことも大切ですし、こういった展示や呼びかけで、いろいろな人が身近な問題として考えてほしいです。
物販も大充実! さかなクンに関する本がたくさん!
僕はさかなクンが監修しているぬいぐるみ(アロワナ)をお土産に買いました。形も模様もリアルでかなり可愛いです。お気に入りです。
今回の『ギョギョッとサカナ★スター展』では、生態展示はありませんでしたが、すごく学べることが多かったです。特にCTスキャンを動かして、魚をいろいろな角度から見られたことがいちばんの勉強になりました。
写真・文/横井晴輝(MOVEラボ研究員)
「ギョギョッとサカナ★スター展〜お魚たちが教えてくれる海のこと〜」
会期:2024年7月12日〜2024年9月23日
会場:ATCギャラリー(大阪市住之江区南港北2-1-10)
公式サイト: https://www.atc-co.com/event/sakana_star_ten.php