古代湖・琵琶湖の神秘に魅了される「琵琶湖博物館」を中学生研究員がレポート!
古生物が大好きな大阪在住のMOVEラボ研究員・はるきが行ってきました!
2023.02.16
日本最大の湖・琵琶湖は2000種以上の生きものが暮らす古代湖!
今回は、そんな琵琶湖に位置する「滋賀県立琵琶湖博物館」に大阪在住のMOVEラボ研究員・はるきが行ってきました。湖の生い立ち、人々の歴史、自然とヒトの暮らし、湖の生きものの展示など、全国的にもめずらしい総合博物館への初訪問の様子をレポートします。
<MOVEラボ研究員とは?>
MOVEラボ研究員は、厳正な選考によって選ばれた、生きものや自然科学に興味のあるMOVE読者の代表です。研究員は、MOVEラボの活動に参加し、フィールドや博物館、動物園などをリアルに楽しみます。また、ラボの研究員は、自分たちの研究レポートをMOVEラボのサイト上で発表します。
メンバーは現在16名! 新メンバー2月17日より募集スタート!(2023年3月12日締切)
https://lab.zukan-move.kodansha.co.jp/
初の滋賀県立琵琶湖博物館は驚きの連続!
琵琶湖の周りを車で通ると、大きすぎて海かなと思ってしまいました。水面の色が場所によって薄かったり濃かったりしていて水質が全然違うことに驚きました。
琵琶湖博物館は琵琶湖の歴史を学べる展示や、化石や地層の標本展示があったり、琵琶湖に生息する淡水生物の生体展示がたくさんあり、とても魅力的でした。
琵琶湖ってどんな湖?
琵琶湖には約60種類の固有種がいて、歴史が古く固有種がいる湖のことを「古代湖」と呼び、琵琶湖の歴史は400万年前まで遡るそうです。現在の形が出来上がった40万年前まで、湖の場所が北へ移動してきたそうです。多くの丸子船が物資を運び、湖を行き交っていました。当時の丸子船を再現したものが展示されていて、とても大きく立派でした。
ゾウ化石の展示も!
ツダンスキーゾウは、1973年に中国の黄河付近で発見され、黄河象とも呼ばれています。この復元展示は半身半骨で、肩の高さが4mもあります。あまりの大きさに驚きました。
ミエゾウのいた時代からはワニの化石も発見されていて、ミエゾウの足跡とワニの足跡が一緒に並んで発見されているそうです。
ゾウが小型化し進化してきたのは地球環境の変化に深く関係があると思うので、他の哺乳類の進化と合わせて調べてみようと思います。
特におもしろかったのは「龍骨図」
ゾウの牙や腕の骨、髄骨や手の骨を組み合わせて龍の頭を作り上げて描かれてて、今は研究が進んでいるのでどの骨がどこの部分かすぐわかりますが、昔は骨が出てきたら想像して架空の存在のものを創り出していたのはとても興味深く、すごいなと感心して絵を見ていました。
生体展示も見逃せない!
他にも、ギギの仲間や、ビワマス、イワトコナマズ、オイカワ、アユ、ドジョウもいました。
琵琶湖の生態系を守っていこう!
琵琶湖のすべてがわかる展示がおもしろい!
世界の古代湖であるバイカル湖に生息するバイカルアザラシもいてたり、外来種ではありますが雷魚の仲間であるカムルチーもいたり、ここでは紹介しきれないほどの魅力的な生き物がたくさんいました。
琵琶湖には固有種がいることは知っていましたが、大昔にはゾウやワニが近くに生きていたこと、琵琶湖は長い年月をかけて動いていたこと等は知りませんでした。地球の長い歴史にはいろんな事が起こって今があるんだなと改めて感じました。
レストランでブラックバスを調理したランチがあると聞いていたのですが、大人気でとても混んでいたため、食べれなかったのがとても残念でした。次に行った時はぜひ食べてみたいです。
トピック展示「トンボ100大作戦〜滋賀のトンボを救え!」開催中!
豊富な水辺環境がある滋賀県では、約 100 種ものトンボが記録されています。しかし、最近ではその生息数が減少し、絶滅が危惧されている種類も少なくありません。希少なトンボを次世代に残すために滋賀県内の7つの企業が連携して行なっている、トンボの保全活動や調査活動の展示を開催中。
昨年も実施したこのトピック展示には、今回も一般の方々からトンボに関わる写真を募集したフォトコンテストの入選作品の展示も。詳しくは公式サイトでチェック!