「ビックリアンコウ」という和名をもつ深海魚がいます。
チョウチンアンコウのなかまで、世界でも数個体しか見つかっていないめずらしい魚です。
頭の上からは大きな二股のルアーがぶらさがっています。
狩りのときはルアーを折り曲げて頭の上から口の中にさしこみ、ルアーを光らせてえものを口の中へおびきよせるという技をもちます。
この魚にビックリアンコウと名前をつけたのは、EX MOVE『深海の生きもの』監修者の尼岡邦夫先生です。
初めてこの魚を見たとき、ルアーを使った独特な狩りの方法にあまりにもびっくりしたというのが、名前の由来だそうです。
学名(Thumatichthys)と英名(wonderfish)も同じような意味で、「不思議な魚」あるいは「驚きの魚」です。