2月26日 ウルトラマン メフィラス星人が少年に迫る「禁じられた言葉」とは?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 2月26日(1967年)

テレビマガジン編集部

メフィラス星人の挑戦

「この私にたった一言、『地球をあなたにあげましょう』と言ってくれないかね。」メフィラス星人はそう言った。サトルは「絶対に嫌だ」と拒否。するとメフィラス星人は、宇宙には地球のように戦争も交通事故もない、天国のような星がいくつもある、地球を捨ててそこに住んでみないかとサトルに提案した。

しかしサトルは「自分ひとりがどんなに長生きし、豊かな暮らしができたって嬉しくない、僕は地球の人間なんだ」と、誘いを断る。それを聞いたメフィラス星人は逆上し、サトルを無重力の空間に転送した。

そこにハヤタが現れ、メフィラス星人の見当違いな作戦を笑う。メフィラス星人はハヤタがウルトラマンであることを知っており、ベーターカプセルで変身しようとするハヤタの動きを止めた。そしてメフィラス星人はサトルを脅すが、やはりサトルの意志は変わらない。そこで今度は、街に出現させた巨大なフジ隊員を暴れさせる。

街に響き渡るメフィラス星人の高笑い。ムラマツキャップが「正体を見せろ!」と言うが、巨大なフジ隊員が一瞬で消えてバルタン星人 三代目が姿を現し、さらにケムール人 二代目、ザラブ星人 二代目まで出現させたメフィラス星人は、姿を見せずに人間たちを脅す。

その後、滝ヶ沢山中から発信されている怪電波がキャッチされ、現地へ向かった戦闘機の編隊が、着陸していたメフィラス星人の宇宙船に攻撃を開始する。フジ隊員とサトルは、ジェットビートルで急行したムラマツキャップたちによって救出された。さらに、宇宙船爆発のショックでハヤタが握っていたベーターカプセルのスイッチが入り、変身したウルトラマンが登場。メフィラス星人と戦いになる。

メフィラス星人は強く、光線の撃ちあいも、格闘戦も互角の戦いを繰り広げる。そしてウルトラマンが必殺のスペシウム光線の発射ポーズをとり、にらみあうように対峙すると、メフィラス星人は構えをといた。

「よそう。ウルトラマン、宇宙人同士が戦ってもしようがない。私が欲しいのは地球の心だった。だが、私は負けた。子どもにさえ負けてしまった。しかし、私は諦めたわけではない。いつか私に地球を売り渡す人間が必ずいるはずだ。必ず来るぞ!」メフィラス星人はそう言葉を残し、姿を消すのだった。
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