メフィラス星人の挑戦
しかしサトルは「自分ひとりがどんなに長生きし、豊かな暮らしができたって嬉しくない、僕は地球の人間なんだ」と、誘いを断る。それを聞いたメフィラス星人は逆上し、サトルを無重力の空間に転送した。
そこにハヤタが現れ、メフィラス星人の見当違いな作戦を笑う。メフィラス星人はハヤタがウルトラマンであることを知っており、ベーターカプセルで変身しようとするハヤタの動きを止めた。そしてメフィラス星人はサトルを脅すが、やはりサトルの意志は変わらない。そこで今度は、街に出現させた巨大なフジ隊員を暴れさせる。
街に響き渡るメフィラス星人の高笑い。ムラマツキャップが「正体を見せろ!」と言うが、巨大なフジ隊員が一瞬で消えてバルタン星人 三代目が姿を現し、さらにケムール人 二代目、ザラブ星人 二代目まで出現させたメフィラス星人は、姿を見せずに人間たちを脅す。
その後、滝ヶ沢山中から発信されている怪電波がキャッチされ、現地へ向かった戦闘機の編隊が、着陸していたメフィラス星人の宇宙船に攻撃を開始する。フジ隊員とサトルは、ジェットビートルで急行したムラマツキャップたちによって救出された。さらに、宇宙船爆発のショックでハヤタが握っていたベーターカプセルのスイッチが入り、変身したウルトラマンが登場。メフィラス星人と戦いになる。
メフィラス星人は強く、光線の撃ちあいも、格闘戦も互角の戦いを繰り広げる。そしてウルトラマンが必殺のスペシウム光線の発射ポーズをとり、にらみあうように対峙すると、メフィラス星人は構えをといた。
「よそう。ウルトラマン、宇宙人同士が戦ってもしようがない。私が欲しいのは地球の心だった。だが、私は負けた。子どもにさえ負けてしまった。しかし、私は諦めたわけではない。いつか私に地球を売り渡す人間が必ずいるはずだ。必ず来るぞ!」メフィラス星人はそう言葉を残し、姿を消すのだった。
悪質宇宙人 メフィラス星人
【ウルトラ怪獣事典】
悪質宇宙人 メフィラス星人
身長/2〜60メートル
体重/40〜2万トン
自称・紳士的で暴力の嫌いな宇宙人。地球を自分のものにするため、サトル少年に地球を明け渡すよう迫る。戦闘力も高く、光線技の撃ち合いではウルトラマンより優勢で、格闘戦でもほぼ互角だった。配下としてバルタン星人 三代目、ケムール人 二代目、ザラブ星人 二代目の姿を出現させる力を見せつけながら、ムラマツキャップたちに対して「私は人間の心に挑戦するためにやってきた」と言う。
登場エピソード:『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」(1967年2月26日放送)
脚本:金城哲夫/特殊技術:高野宏一/監督:鈴木俊継
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TSUBURAYA IMAGINATION
2月26日はメフィラス星人が少年に地球をくれるよう迫った日
ウルトラマンが倒せなかったメフィラス星人の脅威を、純粋な少年の心が退けています。
ウルトラ怪獣日和クイズ
①ウルトラマン
②両方
③どちらでもない