あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月15日」(2006年)。
『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの昭和に放送されたウルトラマンシリーズと、物語が直接的につながっているのも特徴だ。前作『ウルトラマンマックス』で行われた人気怪獣の再登場に加えて、歴代ウルトラヒーローも登場。ウルトラヒーローに変身する人物もオリジナルキャストが出演している。
ウルトラマン80が地球を去り、25年の間、怪獣が出現しない平和な時が流れた地球。そこに、宇宙から新たな脅威が出現した。地球防衛のため、M78星雲・光の国のウルトラの父は、宇宙警備隊のルーキーであるウルトラマンメビウスを地球に派遣。メビウスは青年・ヒビノ ミライとして地球に降り立ち、25年ぶりに出現した怪獣 ディノゾールを撃破する。メビウスとGUYSの戦いの物語が、ここにはじまったのだった。
仲間を集めるミライ
ミライは、ディノゾール襲撃の際に、自分とともに保育園に取り残されたウサギを救ったイカルガ ジョージ、カザマ マリナ、クゼ テッペイ、アマガイ コノミをGUYSにスカウトするが、彼らには夢や目標があって断られてしまう。
それでも、ミライは彼らをGUYSのクルーに相応しい人間だと考えていた。一方、リュウはディノゾールに戦闘機で体当たりしたセリザワ隊長から受けた「他人の力を頼りにしないこと。そのために必要な炎は、心のどこかでずっと燃やし続けなければならない」という言葉を実践するため、新たに配備された新型戦闘機・GUYSガンフェニックスにファイヤーシンボルのペイントを描こうとしていた。
それを見たミライは、せめてペイントだけでも手伝ってくれないかとジョージたちに頼み、彼らを連れてくる。突然やってきたジョージたちに反発するリュウ。ジョージたちもリュウの態度に不快感を覚えるが、「GUYSをウルトラマンの力に頼らず、自分たちの力で地球を守れるチームにしたい」という心意気に賛同し、ペイントを手伝うことになる。