ここがすごいぞ! 『キングオージャー』 宇蟲五道化最後のひとり、死者を操るグローディ出現!
スキマ時間で読む! 『王様戦隊キングオージャー』ストーリーと見どころポイント【第30話】
2023.09.24
イシャバーナを侵略するゴッカン前国王のカーラス!
しかし、ジェラミー自らが黒幕だと大芝居をうったことで、とりあえずチキューの危機は去ったのでした。
また、汚名をかぶったジェラミーが気になるギラは、ゴッカン・地下神殿に幽閉されているジェラミーと面会しています。
と、そこへあわてた様子のサナギムが、ぐったりした男を連れてやってきました。ゴッカンのきびしい寒さのなか、雪山で遭難でもしたのでしょうか? 男の身体は氷のように凍てついています。
ちょうど同じころ、イシャバーナではフラピュタル城へと向かう女の姿が映し出されます。その足元は男と同様、凍りはじめているではありませんか。
この男女は、いったいどのような関係なのでしょうか?
イシャバーナ・フラピュタル城では、リタがイシャバーナの職人に修繕を頼んでいたゴッカンに伝わる王の証を引き取りにきていました。
リタとヒメノは珍しくふたりでお茶の時間を楽しんでおります。
ヒメノは、いつも目を隠しているのはなぜなのかと、リタに問いますが、リタはわずかに動揺し、事情を察したヒメノは話題を変えて、自分に聞きたいことはないかと提案します。
するとリタは「もっふんグッズの転売対策はしているのか」と質問。転売ヤーの悪行について力説し、意外にしゃべるリタの一面を知ったヒメノも同調、意気投合したようでした。
そのとき、イシャバーナを訪れていたあの女の手から吹雪が吹き出し、一瞬でイシャバーナの街が凍ってしまったのです!
雪景色となったイシャバーナの街で、ヒメノとリタは街を凍らせた女と遭遇、その女こそゴッカンの元国王であり、リタの前任の裁判長であったカーラスだったのです。
事態が飲み込めぬまま、カーラスの左目が灰色に光ったかと思うとさらに吹雪が発生し、ヒメノは王鎧武装して盾で吹雪をガードします。しかし、ふとリタを見ると、リタは啞然とした表情で、突発的にカーラスのほうへ駆け寄ります。
いったい何があったのか問いつつ、無防備にカーラスに近づくリタの身体が少しずつ凍ってゆきます。
カーラスは、ようやくリタの存在に気がついたのか、自分の胸を突いて吹雪を止め、侘びながらその場に倒れたのでした。
死者を操る宇蟲五道化のグローディ!
ヒメノがリタに事態の説明を求めたところ、リタは隠れていた右目を見せて、この目には秘密があると語り始めたのでした。
リタは幼いとき、カーラスによって、ゴッカンに代々伝わる秘術である氷の封印の力を右目に宿したのでした。それは法で裁けない悪を封印するための秘術であり、このことは誰にも明かしてはならないと命じられていたのです。
リタの推測では、15年前の「神の怒り」事件の犯人をカーラスは捕らえたのだが、大量のシュゴッドを操った謎を解くことができず、裁けなかったことで、自ら王の座を降りて犯人を封印したのだろうということでした。
カーラスは身を挺してその犯人を封印し続けているのです。
リタはカーラスが目を覚ましたら確認するといいますが、時すでに遅く、カーラス死亡の知らせが届いたのでした。
ただし、亡くなったのは数日前と推定され、それでは合点がいきません。さっきの騒動は死体が起こしていたのかと理解に苦しむリタとヒメノ。
と、そこへ凍てついた謎の男を運んでギラとジェラミーがやってきました。
その男の顔を見たヒメノは絶句します。その男こそ、幼きヒメノが目撃した「神の怒り」事件の犯人だったのです!
両親の敵討ちだとばかり、自ら執刀しようとするヒメノでしたが、男は突如ゾンビのようなサナギムを出現させ、その正体を現します。
男の名はグローディ・ロイコディウム。なんと宇蟲五道化のひとり、静謐(せいひつ)のグローディだったのです。
グローディはゴッカンの雪山でカーラスによって封印されていましたが、宇蟲五道化のカメジムとミノンガン・モウズによって秘術を解かれ、カーラスはその場でカメジムに殺されてしまい、グローディが死者を操る力でカーラスをゾンビのように蘇らせたのでした。
しかし、ゾンビと化しても悪に魂を売らぬ強固な精神力をもつカーラスは、本能的に秘術を使い、グローディを吹き飛ばし、凍えさせたのでした。