

社会派詩人でもある脚本家の山田正弘が、算数が苦手な息子が金銭の計算は得意なことに注目して生まれた怪獣で、中川晴之助監督は拝金主義への風刺を意識して演出しているようです。
『ウルトラQ』のなかでも独特なユーモラスさを持つこのエピソードの立ち位置は、『快獣ブースカ』(1966年)の企画につながっていくことになります。
加根田金男が変身したカネゴンと子どもたちとの共存もテーマして描かれ、さらに子ども故のもてあまされての孤独という、誰にでも覚えがある瞬間の描写にも力を入れています。
ラストは、おかねへの執着から金男の両親もカネゴンになってしまうという展開で、中川監督が意図した風刺性が強く反映されていて、オープニングの背景イラストにも通じる戯画的な味が感じられます。
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テレビマガジン編集部
日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga Instagram:@tele_maga
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