『ウルトラマン』科学特捜隊のジェットビートルはもう一人の主役!

『講談社MOOK ウルトラメカ大全』よりぬきコラム【第1回】

テレビマガジン編集部

怪獣や宇宙人が出現して以来、その対抗手段として最先端のライドメカが次々と生みだされてきました。ウルトラヒーローが怪獣たちと死闘を繰り広げるようになってからも、そうしたライドメカの進化は止まることなく、光の戦士たちの心強い相棒として、平和のための戦いを続けています。

今回は、『ウルトラマン』の防衛チーム、透明怪獣ネロンガや宇宙忍者バルタン星人と激闘をくりひろげた科学特捜隊のメカをご紹介しましょう。
M78星雲・光の国の宇宙警備隊員だったウルトラマンは、あやまってハヤタ隊員を死なせてしまったことから、ハヤタと一体になる。  ©円谷プロ PHOTO/講談社

地球を怪獣や侵略者から守るスーパーメカ誕生!

ジェットビートル SⅢ機の勇姿! 写真では見えづらいが、機体の腹に白い塗装がなされているのが特徴だ。  ©円谷プロ PHOTO/講談社
国際科学警察機構に属している科学特捜隊は、怪事件や異変を調査するエキスパートチームです。その科学特捜隊日本支部ではさまざまなメカをイデ隊員が開発しますが、科学センターきっての「頭脳」岩本博士もジェットビートルなど多くのメカを開発しています。

高い機動性と汎用性を兼ね備えた垂直離着陸機であるジェットビートルですが、実は機体にバリエーションがあるのをご存知でしょうか。

よく見られる機体番号は、第1話から登場するSⅢと第16話から登場する117ですが、ほかにも118など少なくとも4バージョンの機体が確認されています。

搭載した多彩な装備で、平和を守れ!

垂直離陸したビートルが左旋回をして、視聴者のほうへと向かってくる、しびれるシークエンス!  ©円谷プロ
二つに割れて開いた科学特捜隊基地の屋上の発進口からジェットビートルがせり出し、ビートルの名に恥じない(VTOLは垂直離着陸機の略)垂直離陸を行うシーンは、勇壮な科学特捜隊のテーマソングとあいまって、素晴らしい名場面となっていました。

メインの武装は主翼の先から発射されるロケット弾ですが、ほかにも強力乾燥ミサイルや消火剤噴霧装置など怪獣の特性に合わせたさまざまな装備を使ってバトルを繰り広げます。

第26話では3機のジェットビートルから下げたネットに乗せて、体重2万トンの古代怪獣ゴモラをジョンスン島から六甲山まで運んでおり、その優れた汎用性にはびっくりです。

さらにこれも岩本博士開発のハイドロジェネード・サブロケットエンジンを装着することによって、宇宙にまで活動の幅を広げ、侵略者との大気圏外での戦いや宇宙のパトロールまでできるようになりました。

まさに「地球の守り神」と呼ぶにふさわしい活躍をみせてくれるジェットビートルなのです。

水中へ! 地底へ!! さらに宇宙へ!!!

地底戦車ベルシダーは光線銃や地底魚雷を装備し、車体は黄金怪獣ゴルドンの攻撃にも耐える頑丈さを誇る。  ©円谷プロ
ほかにも飛行メカとして小型ビートル(別名三角ビートル)を、地上メカとしては科特隊専用車を有する科学特捜隊ですが、怪獣はあらゆる場所に出現します。

水中に現れる怪獣には、第1話で宇宙怪獣ベムラーを追撃した特殊潜航艇S号があります。

地底で暴れる怪獣には、黄金怪獣ゴルドンとの戦いが印象的な地底戦車ベルシダーがあります。

そして宇宙専用機としては、宇宙ロケット白鳥やスペースタンクがあり、光熱怪獣キーラや砂地獄怪獣サイゴの棲むQ星に乗り込みました。

ウルトラマンとその最大の理解者でもある科学特捜隊は、正義の心で結ばれたチームを組むことで、怪獣や侵略者から人々を守り続けることができたのです。

『ウルトラメカ大全』でスーパーメカの進化と戦歴をチェック!

平和を実現するための科学力と、優しさを忘れない想いが結晶となったのがウルトラメカではないでしょうか。

そんなウルトラメカの実戦投入の歴史と全容、そしてウルトラヒーローとの共闘の歴史を、『ウルトラマン』から『ウルトラマンブレーザー』まで追ったのが『講談社MOOK ウルトラメカ大全』(税込定価:2970円)です。

人類が知恵を振り絞って、怪獣や侵略者と戦い続けてきた歴史をぜひ確認してください。
『講談社MOOK ウルトラメカ大全』(税込定価:2970円)

ウルトラサブスク「TSUBURAYA IMAGINATION」は『ウルトラマン』をはじめ、ウルトラマンシリーズが見放題になる動画配信サービスです。

てれびまがじんへんしゅうぶ

テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga