『ウルトラマントリガー』『デッカー』『ブレーザー』新たな地平へ!

『講談社MOOK ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』よりぬきコラム【第17回】

テレビマガジン編集部

©円谷プロ PHOTO/講談社
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ウルトラマンシリーズに登場する怪獣・宇宙人の誕生物語やストーリー中での活躍を追跡して、解読するムック『ウルトラ怪獣・宇宙人150 研究序説』から、作品に登場する怪獣や宇宙人がなぜこれほど魅力的なのかをお伝えしましょう。

今回は、『ウルトラマントリガー』(2021年)、『ウルトラマンデッカー』(2022年)と破壊暴竜デスドラゴと精強融合獣スフィアザウルスを紹介しましょう。


さらにムックには掲載していませんが、革新的なウルトラヒーローが活躍する『ウルトラマンブレーザー』(2023年)から天弓怪獣ニジカガチもあわせてご紹介します。

『トリガー』世界の「始まりの怪獣」!

デスドラゴの角を折ったのは、『ウルトラマンティガ』世界から次元を超えてやってきた、シズマ ミツクニのガッツウイングでした。  ©円谷プロ PHOTO/講談社
破壊暴竜デスドラゴは『ウルトラマントリガー』第5話「アキトの約束」に登場した怪獣です。

『トリガー』の世界観では、初めて(「現在」から6年前)地球で人々の前に現れた怪獣ということで、「始まりの怪獣」という異名まで持ち、地球平和同盟「TPU」設立のきっかけにもなった、歴史的な怪獣です。

シンプルなボディに比べてめだつ鹿のように立派な角は、もともとは2本でしたが6年前の初出現時に人間の攻撃によって右の1本が折られ、今回は1本角状態で出現します。

さらに世界観が繋がっている『ウルトラマンデッカー』でも別個体が再出現しますが、こちらは角を2本とも折られてしまいます。

作中世界における時間の経過を、体に刻まれた傷跡(角の損傷)で象徴的に表現する怪獣はあまり例を見ず、『ウルトラマントリガー』『デッカー』で印象に残る怪獣の1体と呼べるかもしれません。

7年ぶりに現れた、宇宙からの侵略モンスター!

「精強融合獣スフィアザウルス」

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