大島 康嗣
カメラマン
1942年埼玉県生まれ。1964年講談社写真部カメラマンとなり、『週刊少年マガジン』グラビア担当。1965年から2020年までじつに55年に渡って、特撮映像作品のスチールを撮り続ける。
スペシウム光線があのポーズになったワケ
ウルトラマンの必殺技「スペシウム光線」 ©️円谷プロ PHOTO/講談社
ウルトラマンの必殺技「スペシウム光線」。そのポーズと言えば、右腕を前に突き出し、寝かせた左腕を右腕に持っていき「十字」を組むというものです。なぜ、あえてこのポーズだったのでしょうか。
スペシウム光線は、隊員たちの持つスーパーガンが放つ光線のような「細い線」だと、迫力がないということから「幅の広い線」というものが求められました。そこで、「点」ではなく、上の写真のような手の「面」から光線が出るアイディアが出されます。
当時は、光線は手描きの絵で再現されていました。１秒間に24枚の絵が必要であり、光線を発射している間にウルトラマンの手が動くと、発射場所の調節をしなくてはなりません。そこで、右手が動かないようにするために、左手を右手に添えたこのポーズが生まれたのです。
ちなみに、「スペシウム」という言葉は、スペース（宇宙）とイウム（物質）を合わせた造語。設定としては、火星にある「スペシウム物質」を有することから、フジ隊員に命名されました。
スペシウム光線は、隊員たちの持つスーパーガンが放つ光線のような「細い線」だと、迫力がないということから「幅の広い線」というものが求められました。そこで、「点」ではなく、上の写真のような手の「面」から光線が出るアイディアが出されます。
当時は、光線は手描きの絵で再現されていました。１秒間に24枚の絵が必要であり、光線を発射している間にウルトラマンの手が動くと、発射場所の調節をしなくてはなりません。そこで、右手が動かないようにするために、左手を右手に添えたこのポーズが生まれたのです。
ちなみに、「スペシウム」という言葉は、スペース（宇宙）とイウム（物質）を合わせた造語。設定としては、火星にある「スペシウム物質」を有することから、フジ隊員に命名されました。
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