スペシウム光線があのポーズになったワケ
スペシウム光線は、隊員たちの持つスーパーガンが放つ光線のような「細い線」だと、迫力がないということから「幅の広い線」というものが求められました。そこで、「点」ではなく、上の写真のような手の「面」から光線が出るアイディアが出されます。
当時は、光線は手描きの絵で再現されていました。1秒間に24枚の絵が必要であり、光線を発射している間にウルトラマンの手が動くと、発射場所の調節をしなくてはなりません。そこで、右手が動かないようにするために、左手を右手に添えたこのポーズが生まれたのです。
ちなみに、「スペシウム」という言葉は、スペース(宇宙)とイウム(物質)を合わせた造語。設定としては、火星にある「スペシウム物質」を有することから、フジ隊員に命名されました。