動物の親子は、なぜ見た目が違う?

聞いて納得。旭山動物園園長が教えてくれる、親子で知りたい3つの理由!

テレビマガジン編集部

人間も、動物も生き残っていくのは大変!

さて、ここまで動物親子の姿かたちが変わる理由を大きく3つ挙げてみました。「モテるため」「敵に襲われないため」「環境に適応するため」。動物たちは生き伸びて子孫を残し、命をつないでいくために姿かたちを変えるのです。

環境に適応し、敵に襲われないようにしなければ生き残れませんし、メスにモテなければ子孫を残すことができません。今年の1月、アメリカカリフォルニア州のゴリラが新型コロナに感染したというニュースがありましたが、動物も人間も生き残っていくのは大変です。そんななかでも、たくましく生きるかわいい動物たちの姿を、ぜひ動物園などで堪能してもらえたらと思います。

そんなたくましくもかわいい動物親子たちの姿を堪能できるのが、今回コメントをいただいた坂東園長が監修した『だれの子? マジで違いすぎ! 動物親子写真図鑑』(講談社)です。取り上げられているのは29種類の動物親子。赤ちゃんだけを見ても何の種類かわからない動物ばかりです。

この本にはちょっとした仕掛けがあります。まず赤ちゃんを見て「だれの子?」と動物を想像する。ページをめくると親の写真があり、「へー、この動物か」とわかるといった具合。次のページにどうしてそれほど見た目が違うのかの解説があり、最後に親子のツーショット写真で心が和む。

本を読んでいると、動物園で実物を見たくなります。「動物園では赤ちゃんの成長の様子を間近に観察することができます。しだいに親と同じような姿になっていくのをじっくり見てください」(坂東園長)。

コロナ禍の今だからこそ、動物園は子供たちと行きたい場所!

今、新型コロナウイルス感染症の流行で動物園も閑散としています。旭山動物園はかつて年間300万人以上が訪れ、月間入園者数で上野動物園を上回り、年間でも上野動物園に次ぐ来園者数となりました。その後も国内外から年間140万人ほどが訪れる日本屈指の人気動物園ですが、昨年から入園者が激減。坂東園長はこう語ります。

「2020年度の入園者は前年度の6〜7割減となりました。とくに旭山動物園は海外や道外の来園者が多いため、移動が自由にできない今は入園者がぐっと減っています。ただ、旭川近郊からは家族連れがよく訪れます。冬の北海道は積雪のために公園で遊べないので、広くて走り回ることのできる動物園が子どもたちに喜ばれています」

コロナ下でも開園している動物園は多く、旭山動物園では、靴底の消毒、つい立てによるソーシャルディスタンス、屋内展示では換気の徹底を施し、さらに看護師が常駐して、来園者を歓迎しています。

「動物園は気持ちのリセットができる場所です。動物親子のふれあいを見ていると心が和みますし、動物の成長を見ていると、自分も頑張ろうという気持ちになるのではないでしょうか」(坂東園長)

人が混雑していない今は、動物を観察するのにうってつけかもしれません。ぜひ、『だれの子?』を片手にのんびりと動物の暮らしを見て、リフレッシュしてください!
(写真協力/アフロ)
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テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。