3月30日 ウルトラマンA最終回 世界に届けエースの願い!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 3月30日(1973年)

テレビマガジン編集部

北斗が仲間たちの前でウルトラマンAに変身!

街に出現し暴れるジャンボキング。TACは戦闘機のタックファルコンやタックアローで出撃するが、ジャンボキングの攻撃を止めることはできない。そして、街の半分を破壊したジャンボキングは、明日の朝8時までにサイモンを渡すよう言い残して姿を消した。

明日はウルトラマンAになって戦おうと誓う北斗。すると、かつてともにAに変身して戦っていた夕子が上空のオーロラの中に姿を現し、もし北斗がAであることが他の人に知られたら二度と人間の姿に戻れないと忠告してきた。そして翌日の朝8時。予告どおりジャンボキングが出現。TACは試作段階の細胞分解ミサイルをジャンボキングに発射するが、やはり倒すことはできなかった。

ジャンボキングはサイモンのいる秘密基地に迫る。北斗はサイモンを守るために集まっていた、たくさんの少年たちを逃がし、自身もサイモンとともに逃げる。だが、それまで言葉を発しなかったサイモンが突然聞き覚えのある声で北斗にテレパシーを送ってくる。それはヤプールの声だった。サイモンはヤプールが化けていて、ジャンボキングを操っていたのだ。

北斗はサイモンにTACガンを向けるが、そこに少年たちがやってくる。人間の少年たちから優しさを奪い、Aを地上から抹殺することがヤプールの目的だったのだ。北斗はサイモンに化けているヤプールを射殺。すると、少年たちは北斗を責める。北斗はサイモンが「自分がヤプールだ」とテレパシーを送ってきたと説明するが、少年たちは「地球人はテレパシーを受けられない」と信じない。

このままだと少年たちが人を信じる心や優しさを失ってしまうと考えた北斗は、自分がウルトラマンAであると打ち明ける。そして、少年たちやTACの仲間のいる前でAに変身した。

「見ていてくれ、これがウルトラマンA最後の戦いだ!」

ウルトラマンAは地球や仲間そして北斗星司としての自分自身に別れを告げて、戦闘を開始。ジャンボキングはあまりに強かったが激闘の末、メタリウム光線でジャンボキングを怯ませ、ギロチンショットで首を落として撃破するのだった。

最強超獣 ジャンボキング

目から光線、口からミサイルと火炎を放つ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
【ウルトラ怪獣事典】
最強超獣 ジャンボキング

身長/59メートル
体重/5万トン

かつてウルトラマンAが倒したマザリュース、ユニタング、カウラ、マザロン人の怨霊が合体して生まれた超獣。サイモン星人の子どもに化けたヤプールが操っている。

主に前の体が牛神超獣 カウラ、腕や後ろの体がくの一超獣 ユニタング、前と後ろをつなぐ胴体は地獄超獣 マザリュース、尻尾の付け根のパーツはマグマ超人 マザロン人の特徴を受け継いでいる。

登場エピソード:『ウルトラマンA』第52話「明日のエースは君だ!」(1973年3月30日放送)
脚本:市川森一/特殊技術:高野宏一/監督:筧 正典

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3月30日は北斗がウルトラマンAだと明かして地球を去った日

ウルトラマンAから最後の願いが語られ、宇宙へ旅立っていった  ©円谷プロ
3月30日は、北斗が自分の正体を明かし、ジャンボキングを倒したエピソードの日。もう人間の姿に戻れないウルトラマンAは、少年たちとTACの仲間に自分の願いを伝えます。

「優しさを失わないでくれ。 弱い者を労り、互いに助け合い、 どこの国の人たちとも友だちになろうとする気持ちを失わないでくれ。たとえその気持ちが何百回裏切られようと。 それが私の最後の願いだ」

そして、Aは地球を旅立っていくのでした。その場にいた少年たちの優しさを失わせないために、地球人としての人生を終わらせた北斗。残った私たちは、北斗の覚悟を忘れないで生きていきたいですね。

北斗星司=ウルトラマンAは、2007年に放送された『ウルトラマンメビウス』第44話「エースの願い」にも登場し、戦意を喪失したヒビノ ミライ=ウルトラマンメビウスに語りかけ、再び立ち上がらせます。そして戦いに勝利するも、助けた人間からの理不尽な言動を目の当たりにしたミライに、Aは「優しさを失わないでくれ」と“変わらぬ願い”を伝えるのでした。

明日のエースは君だ!
©円谷プロ

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テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 SNS:テレビマガジンX(旧Twitter) @tele_maga  SNS:テレビマガジンLINE@ @tvmg  記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『ボンボンアカデミー』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。