あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月27日」(1979年)。
マルメ隊員の友人である木下の故郷の龍神湖。そこでは、石の魚が発見されるという奇妙な事件が発生していた。湖に住む龍の伝説を知る木下は、龍神祭を開催してその怒りを沈めようとするが、騒音により龍神湖に住むガラドラスが出現してしまう。
魚が石になる
その伝説とは、戦のあった昔に、愛し合いながらも親が敵同士だった為に結ばれなかった男女がいた。男は戦で死に、女は失った恋人を追って湖に身を投げる。しかし、そんなふたりを憐れみ、勝手な人間たちに怒った湖に住む龍神が、人々を石にする……というものだ。
翌日、マルメ、そしてヒカリは休暇を利用して帰省する木下について行くことになった。木下は、湖の龍の怒りを鎮めるために1年に1度行われる「龍神祭」の祭司を努める家系だった。しかし、木下の両親が亡くなり、後を継ぐべき木下が防衛軍に入ったため、ここ数年は龍神祭を行わないでいた。木下の本当の目的は、マルメたちと共に龍神祭を行うことだったのだ。
しかし、今度は湖に怪獣がいると考え調べていた人間たちが、石にされてしまう事件が発生。ヒカリはアキヤマキャップに連絡を取り、科学警備隊も龍神湖にやってきた。