あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「6月26日」(1966年)。
人気ボクサーのダイナマイト・ジョーには、トカゲのような深海生物のピーターという相棒がいた。ピーターは、ジョーの試合の結果を予測する力を持っているらしい。しかし、ジョーは試合前にピーターと共に姿を消してしまう。それは、ピーターが「次はお前が負ける」と予言したからだった。
人気ボクサーが失踪
シーサイドホテルのマリンファンタムショーを観にやってきた由利子、万城目、一平。万城目は、ショーに出演したピエロが失踪中のジョーではないかと疑う。一方、楽屋に戻ってきたジョーは、ピーターがいないことに気づく。ピーターは、アリゲトータスという学名の超深海生物で、温度に反応して大きさが変化する性質を持っていた。マリンファンタムショーのオーナーがピーターを水槽から持ち上げたことで巨大化し、逃げてしまったのだ。
そこに、ピエロがジョーかどうかを調べるために由利子たちがやってきた。ジョーは由利子たちがピーターを盗んだのかと激しく問い詰めるが、ピーターはプールに向かっていた。その後、ピーターは無事に元の大きさに戻り、ジョーはこれまでの経緯を由利子たちに話しはじめる。