あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月18日」(2002年)。
ドイガキ隊員の大学時代の友人であり、たびたび事件に巻き込まれる吉井ユカリは遺跡の調査で霧隠村近くにきていた。しかしそこに、巨大宇宙人が出現。チームEYESは現場に急行する。その宇宙人は、人間に有害な宇宙植物の花粉を吸収するキュリア星人だった。
暴走するキュリア星人
EYESの航空機から攻撃を受けた宇宙人は、人間大サイズに小さくなり逃走。ムサシたちはそれを追い、ドイガキに捕まった宇宙人は人間に姿を変える。すると、地元の村人たちが現れ、宇宙人を庇いだした。その宇宙人はキュリア星人で、「山野」と名乗り、300年以上も前から村人たちとともに生活してきたらしい。
霧隠村には、ある日宇宙から隕石とともに、人間に有害な花粉を撒き散らす宇宙植物が飛来。繁殖してしまっており、キュリア星人は村人たちを守るため、その花粉を吸収しているという。村人たちと山野の関係は良好で、山野自身も信用できると判断したヒウラキャップは、上層部に報告しないことを決定する。
しかし、その夜。ムサシは山野が倒れているところに遭遇。人びとのために花粉を吸収していた山野だったが、キュリア星人にとっても、宇宙植物の花粉は毒であり、彼の体はもう限界だったのだ。ムサシがウルトラマンコスモスと一体化していることに気づいていた山野は、昼間の暴走も花粉のせいであることを説明し、次に暴走したときには自分を殺害するよう、ムサシに懇願する。しかし、ムサシはそれを拒否し、ほかに何か方法を探そうと訴えたのだった。