キングオージャーの伝説を記した男、ジェラミー・ブラシエリ
デズナラク8世は、世界をひっくり返すために三大守護神を取り込み儀式を行いましたが、その結果、蜘蛛仮面の封印が解け、ジェラミー・ブラシエリと名乗る男が、その素顔を露にしたのであります。
すべてを統べる王であるというジェラミーは、その昔、5人の英雄と守護神キングオージャーがバグナラクを打ち倒して人類を救ったという伝説を記した者こそ、自分だというのです。
2000年の眠りを経てバグナラクが復活するという予言を残したのもジェラミーであり、これが真実ならば2000年もの間、ジェラミーは裏で糸を引いていたことになります。
しかし、さすがにこれは作り話だと4人の王たちは真に受けません。
リタは、ジェラミーを国家反逆、死体誘拐、偽証の罪で、手錠をかけてゴッカンへと連行しようとします。
ジェラミーはジェラミーで、4人の王たちに王たる資格があるか、見極めてやろうと不敵な態度でした。
すべてはゴッカンの裁判で明らかになることでしょう。
まずリタは、ジェラミーに対し、氏名、国籍、犯行の動機を問います。
これに対しジェラミーは、いきなり結末を聞いたら面白くないだろうと、リタの問いに答えようとはしません。
どうやらジェラミーは、語り部の話を聞くように、物語の面白さを味わえと言っているようです。
そのうえでジェラミーは、大昔、ゴッドスコーピオンのシュゴッドソウルをゴッカンに隠し、言い伝えを残したのも自分だと明かしたのでした。
6人目の英雄とバグナラクとの間に生まれた男
ところが、この噓発見器にかかっても、ジェラミーの言うことはすべて真実と判定される始末。
ゴッカン資料室にも1000年以上も昔の事件資料に蜘蛛仮面出没の目撃情報が残っており、ジェラミーが2000年生きていることはどうやら事実のようです。
その後、イシャバーナへと場所を移し、やはりジェラミーはバグナラクの手先か、と見定めたところ、タイミングよくバグナラクが出現。ジェラミーは持っていたヴェノミックスシューターから煙幕を噴射し、皆の前から姿を消しました。
ジェラミーの行方をギラたちが追うと、イシャバーナの街でサナギムを倒すジェラミーの姿がありました。
そしてジェラミーはギラたちにむかって、2000年前、バグナラクを倒した英雄は6人いたのだと、言い放ったのです!
その6人目の英雄は、敵であるバグナラクの女性・ネフィラと恋に落ちるという罪を犯し、歴史から抹消されたのだと言います。
そして英雄とネフィラの間に生まれた子が、なんとジェラミーその人であり、人間とバグナラクも手を取り合える世界を理想としていたのです。
それを聞いたギラと4人の王たちは同調し、はじめて心を通わせます。